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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

2014年はバラ色の年に?
過去6年続いた“100年に一度の危機”は過去のものか
――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト

高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]
【第119回】 2013年12月11日
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「100年に一度の危機」が
毎年続いた6年間

 今年もはや12月になり、2013年を振り返る段階になってきた。図表1は、市場の不安度合いのバロメーターであるVIX指数の推移である。

 VIX指数は10月に、米財政問題への懸念から一時的に警戒水準とされる20を超えたが、その後は再び低下して現在に至っている。米財政問題や欧州の債務問題は引き続き懸念材料であるが、特段の上昇に至ってはいない。

 2007年にサブプライム問題が顕現化して以来、2008年にはリーマンショックが起き、その余波で2009年にかけて世界レベルでの混乱が生じたように、「100年に一度」とされるような危機が毎年のように生じると言われてきた。

 先に図表1に示したものも含め、2007年以降危機が毎年のように生じ、まさに「100年に一度」とされる不安が続いていた。昨年の今頃、2013年を展望するに当たって、これまで生じた危機の延長線上で2013年も大きなリスク、「テールリスク」が生じる不安が多く挙げられていた。当時、具体的には「財政の崖」「欧州債務問題」が懸念されていた。

2013年、危機は沈静化

 一方、実際には2013年を振り返ると、ファンドを中心としたグローバルな金融市場における関心は、次の通りのテーマであった。

・1月~5月:アベノミクストレードとしての、円安、日本株購入
・6月~8月:新興国トレードとしての、QE3縮小観測に伴う新興国売り
・9月~10月:米国債務不安

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高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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