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バックネット広告でも差がついた、
日米プロ野球の経営構造

相沢光一 [スポーツライター]
【第78回】 2009年11月10日
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 プロ野球のポストシーズンは日米ともに見る者を熱くさせてくれた。

 MLBのワールドシリーズは松井秀喜が所属するニューヨーク・ヤンキースがフィラデルフィア・フィリーズを下した。それもただ勝ったのではなく、松井がシリーズ6戦で13打数8安打の大活躍。とくに優勝決定試合ではシリーズタイ記録の6打点を挙げて勝利に貢献し、シリーズMVPにもなった。日本選手がプロ野球世界一の主役になったのだから、ファンとしてはこれほど嬉しいことはない。

 クライマックスシリーズ(CS)から日本シリーズへと続いた日本のプロ野球も見ごたえがあった。パ・リーグのCSは野村楽天が常に話題を提供。日本シリーズも巨人と北海道日本ハムが対等の戦いを見せ緊迫感あふれるシーンが連続した。プロ野球離れが進んでいるといわれるが、このポストシーズンはテレビにくぎづけになった人も多かったのではないだろうか。

気になったパ・リーグの
バックネット広告の多さ

 筆者もそのひとりだったが、プレーオフからシリーズまで日米の試合が同時進行していたため、どうしても両者を見比べることになる。その際、気になったのがバックネットの部分に表示される広告だった。

 野球中継の大部分は、バッテリーと打者(+主審)が映るセンターからの映像で占められる。この背景として広告が映るわけだが、MLBは画面左下に大きなものがひとつだけだ。表示されるのも企業やブランドのロゴなどシンプルな広告が多かった。

 ところが日本の球場ではこれが複数になる。セ・リーグの場合(巨人=東京ドーム、中日=ナゴヤドーム)は画面左下に大と小の2枠を取ってあるだけのシンプルなものだったが、パ・リーグになると一気に増える。数えてみたところ、北海道日本ハムの札幌ドームも東北楽天のクリネックススタジアム宮城も広告表示スペースが6枠もあった。画面の左下に限らず上にも右にも。画面の中心には捕手と打者と主審の3人が映るわけだが、ちょうどそれを取り囲むように広告が並んでいた。

 またその内容も企業ロゴだけではなく、説明的なものが少なくない。札幌ドームの場合はバックネットがグラウンドに接する部分にたこ焼きチェーンの広告が帯のように横切り、赤地に白の文字で「新発売 チーズ明太子たこ焼き」などと描かれていた。

 今回はクライマックスシリーズも日本シリーズも好試合が多く投手と打者の対決に集中できたため、これらの広告を邪魔には感じなかったが、画面にプレーとは関係ない広告が6つも並ぶのは、やはり行き過ぎだろう。

 MLB中継のバックネット広告はシンプルでスマートなのに対し日本の広告はゴテゴテ。なぜ、こんな違いが生じるのだろうか。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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