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お金持ちになるためのバフェット入門
【第10回】 2007年12月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
三原淳雄

信頼できる経営者か、「利益の使い道」をチェック
――「再投資」か「配当」か?

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 バフェットは会社のオーナーになったつもりで投資先を選ぶので、経営者の資質をきびしくチェックします。たとえ会社の見通しが明るく見えたとしても、その経営者が有能で誠実な人でなければ、決して投資はしません。私も、この考え方には大賛成です。

 私がかつて証券会社に勤めていた頃、「松下さん」とか「本田さん」と呼ばれているお客さまがいました。最初はそれが本名だと思っていたのですが、そうではありませんでした。松下幸之助さんや本田宗一郎さんの人柄に惚れ込み、たくさんの株を持ち続けている投資家だったのです。この人たちは、どんなに株価が上がっても売らないし、むしろ下がってきたら買い増すという姿勢で投資をしていました。

 株を買うというのは会社の一部を所有することですから、その会社を引っ張っている経営者がどういう人なのかを知っておく必要があります。その経営者が信頼できる人なら、安心してお金を任せることができるでしょう。バフェットは次のように話しています。

 「尊敬できる経営者としか仕事をしないというやり方を、これからも曲げるつもりはありません。このポリシーを守ることによって、高い利益を上げられる可能性を最大化できるばかりか、私の人生にとって楽しい時間が保証されるからです。胃をむかつかせるような人と仕事をするのは、まるでカネ目当てに結婚をするようなものです」

利益の使い方を見れば
経営者の考え方がわかる

 バフェットの考える魅力的な経営者とは、合理的で、株主に対して誠実で、業界や会社の「横並びの慣例」に抵抗できる人です。この3つの条件を満たす経営者なら、株主の価値を高めてくれると考えられるからです。ここではまず、その経営者が合理的かどうかを見分けるポイントをご紹介しましょう。

 経営者の考え方が最もよく現れるのは、利益の配分のしかたです。つまり、儲けたお金をどう使うかということです。

 会社には人間と同じように「ライフサイクル」と呼ばれるものがあり、若くて伸びざかりの頃には、稼いだお金を使って新しい工場を建てたり、新しい商品を開発したりして、もっともっと成長をとげようとします。ところが、ある程度まで成長するとそのスピードが鈍くなり、コストを上回るお金が残るようになります。そのときに、残ったお金をどう使うかが大切になるのです。

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三原淳雄

1959年九州大学経済学部卒業後、日興證券に入社。70年ノースウェスタン大学経営大学院留学。日興證券ニューヨーク支店勤務、ロサンゼルス支店長を経て同社退社。80年三原淳雄事務所を設立。現在、経済評論家として、日本経済、株式投資などの講演・執筆活動多数。日本におけるウォーレン・バフェットの研究家として知られている。


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