「経理なんてわからないし、お金にならないから、税理士に全部やってもらおう」。こうした「経理の丸投げ」を行っているひとり社長をたくさん見てきました。しかし断言します。経理を丸投げしてしまうと、取り返しのつかない大損をするのです。詳しく見ていきましょう。
「経理を丸投げする」と、
修業中の無資格者が担当する?
前回の記事では、ひとり社長の3ステップ経理術を見てきました。ただ、中には「全部自分でできるかな?」と不安に思われた方もいらっしゃるかと思います。「経理実務をどこまで社長がやるか」については、「丸投げして、全部任せる」「部分的にやってもらう」「すべて自分でやる」の3パターンがあります。
このうち、経理の3ステップ(集める、記録する、チェックする)、及び決算・申告すべてを任せる「丸投げ」をやってはいけません。
税理士事務所へレシートや領収書、その他の資料を渡してやってもらうわけなので、非常にラクなのですが、次のようなデメリットがあります。
【デメリット】
任せっきりだと、自社の経理がわからなくなります。これが一番の問題です。丸投げを受ける税理士事務所は、格安でやっていることがほとんどです。その場合、修業中の無資格者が担当することが多く、こちらの質問への回答もあいまいで、提案力もなく、わかりやすく説明する力もありません。