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株式市場透視眼鏡

期待先行の次にくる相場局面で力を発揮の新指標タンジビリティ

2009年6月24日
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 株価はこのところ、実体経済の回復を大幅に先取りして上昇してきた。今後、企業業績の方向性が現実的に見えてくるまでは選別物色の動きが強まるだろう。

 そこで筆者はPBR(株価純資産倍率)&タンジビリティ戦略を提案したい。タンジビリティは最近米国で注目される新指標だ。

 これまでの期待先行の上昇相場では、下落場面で下げが大きかった銘柄のリバウンドが中心となってきたが、上げ過ぎへの警戒感が出てくると、「期待」から「実態」を評価する市場へ移行する。

 今後の業績回復の方向が見えてくる段階ではPER(株価収益率)を使った銘柄選別は効果的だが、使い方が難しい面がある。

 そこでもう1つの代表指標PBRが注目だ。期待先行の上昇局面では、低PBR株にはそれまで大きく売り込まれてきたものが多く、効果的となる。ただし、単純な低PBR狙いは今からでは遅い。

 これからの市場は、低PBR銘柄をさらに絞り込む必要があるだろう。「ボロ株と見られてタタキ売られてきたための低PBR」か「市場の混乱で売り込まれてしまったが、本当の解散価値から見て割安な低PBR」かである。これからは後者の本当の解散価値から見て割安な低PBRを探りたい。

 ではどうしたらよいか? これを見つけるのがタンジビリティだ。具体的には、企業が解散した場合に換金可能な資産評価額がどの程度あるかを見る。

 たとえば決算書に計上される設備などの額は、その企業が仮に解散した場合に本当にその「額」で換金できるかというと、実際には難しいだろう。PBRが低くても換金性が低い資産の保有が多い場合、見せかけだけの割安株となってしまう。

 そこでタンジビリティを併せて利用する。

 タンジビリティは実務的な担保価値をベースに、次のように掛け目を設定する。現金、預金と短期保有の有価証券は100%で評価するが、売上債権は70%、在庫は30%、そして有形固定資産は53%で評価する。

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