自分が死んだあとのことは、なかなか想像できないし、したくないもの。あなたは自分の墓について考えたことがあるだろうか。「まったく決めていない」という人も多い一方で、「散骨」を望む女性は男性の2倍以上――。こんな調査結果が発表された。

男性より女性の方が
「散骨」「永代供養墓」を望む傾向

 調査は楽天リサーチが行ったもの。調査対象は全国に暮らす20~60代の男女1000人。調査期間は8月17日~18日。

 この調査によれば、「自分の埋葬方法の希望」について聞いた質問で男女の回答に差が出た。男性の場合の回答は、多いものから順に「先祖代々のお墓」(36.6%)、「まったく考えていない/決めていない」(29.2%)、「自分や家族などが新しく用意するお墓」(14.0%)、「散骨」(11.2%)、「永代供養墓」(7.4%)、「その他」(1.6%)。

 女性の場合は、「まったく考えていない/決めていない」(28.6%)、「先祖代々のお墓」(22.4%)、「散骨」(22.0%)、「永代供養墓」(14.0%)、「自分や家族などが新しく用意するお墓」(10.8%)となった。

「散骨」を望む女性は男性の2倍以上 <br />男女で大きく異なるお墓への意識自分自身が希望する将来の埋葬方法は?
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 男女ともに「まったく考えていない/決めていない」を選んだ人がある程度多いのは、20代、30代といった比較的若い層もアンケートに答えているからかもしれない。これ以外の回答結果を比べると、「先祖代々のお墓」を選んだ男性に比べて女性は14ポイントほど少ないこと、「散骨」を望む女性は男性の約2倍いること、同じく「永代供養墓」を望む女性も男性の約2倍の数であることがわかる。

 女性が男性より「散骨」や「永代供養墓」を望む理由については、もう一つの質問が鍵となる。「お墓参りに関する意識」について当てはまるものを複数回答で聞いたところ、男女ともに最も多かったのは「将来、自分の『お墓』のことで子や孫に迷惑をかけたくない」(85%)。ただし男女差があり、男性は80%程度、女性は10ポイント高い90%程度だった。