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トルコ企業の買収に見る
パナソニックの「原点回帰」

週刊ダイヤモンド編集部
2014年9月10日
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 東西文明の十字路として栄えたトルコの最大都市、イスタンブール。同市内の電気街・カラキョイ地区には、照明のスイッチやコンセントをはじめとした。配線器具を扱う店舗が、1000以上も軒を連ねる。

  その電気街に強力な販路を持つヴィコエレクトリックを、パナソニックが買収したのは今年2月末。発行済み株式の90%を取得するために用意した金は、約460億円に上る。

トルコの配線器具メーカー、ヴィコの工場内。生産の一段の自動化が今後の課題

  トルコ国内の配線器具市場で、50%近いシェアを握っているとはいえ、年間の売上高は約150億円。営業利益率は10%強ということを考えると、決して安い買い物ではなかった。

  それでもパナソニックが、ヴィコに触手を伸ばした理由は、大きく2つある。一つは、世界シェア首位獲得に向けて、買収合戦に乗り遅れないようにするためだ。

  シェアが10%強で、トップに君臨する仏ルグランや、仏電機大手のシュナイダー・エレクトリックなどが、中東・アジア地域で買収攻勢をかける中で、実はヴィコも欧州勢からすでに、買収の誘いを受けていた。

  パナにとって、ヴィコをライバル社にさらわれることのダメージは大きい。

  2007年に、インド最大の配線器具メーカー、アンカー・エレクトリカルズを買収して以来、事業の網を「インド以西にどう広げていくかが最大の課題だった」(有井利英エコソリューションズ社副社長)からだ。そのため、他社に絶対に競り負けるわけにはいかなかった。

  2つ目の理由は、関連製品の商機が拡大すること。生活の基礎となる配線器具を押さえれば、照明器具やランプなど、他の製品がいもづる式に売れる。

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