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知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴

がんになっても給付金がもらえない!?
大き過ぎる期待が招く「がん保険」のトラブル

早川幸子 [フリーライター]
【第81回】 2014年9月25日
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 国立がん研究センターがん対策情報センターの統計によると、2010年に新たにがんと診断された人は約80万人。いまや、日本人の2人にひとりが、がんになる時代で、決して他人事ではない病気だ。

 がんは、再発・転移を繰り返すこともあり、その他の病気に比べて治療費が高額になる傾向が強い。そのため、万一に備えて民間生保会社の「がん保険」に加入している人も多いのではないだろうか。

 同じ民間保険の疾病保険でも、医療保険が幅広い病気やケガをカバーするものであるのに対して、がん保険は「がん」の保障に特化した商品だ。保障範囲をがんに絞っているので、契約者が納める保険料は比較的安く、はじめてがんと診断されたときには、100万円など、まとまった一時金が支払われるのが特徴だ。

 だが、「がんになったのに、がん保険の給付金がもらえない」などのトラブルも報告されており、こじれると裁判に発展するケースもある。

 そのひとつが、がん保険の診断給付金をめぐるトラブルだ。

上皮内新生物と
悪性新生物はどう違う?

 がんは、遺伝子(DNA)の異常によって起こる病気だ。人の体は、約60兆個の細胞でできており、日々新しい細胞に入れ替わっている。それぞれの細胞には、設計図となるDNAがあり、細胞が入れ替わるときには設計図通りに複製されて、新しい細胞に伝えられる仕組みになっている。

 しかし、外部からの刺激など何らかの理由で、DNAが損傷することがある。通常は、DNAが損傷しても、細胞が自らその傷を修復したり、異常な細胞は取り除かれたりして、正常な状態が保たれるようになっている。しかし、損傷が大きかったり、異常な細胞の数が増えすぎると、修復が追いつかなくなる。

 DNAに損傷を受けた細胞が無制限に増えたり、体のほかの部位に転移するなどの性質をもってしまった細胞が増えていくと、体に悪影響を与える悪性腫瘍となる。これが、がんが発生するメカニズムだ。

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早川幸子(はやかわ・ゆきこ) [フリーライター]

1968年、千葉県生まれ。明治大学文学部卒業。編集プロダクション勤務後、99年に独立し、以後フリーランスのライターとして女性週刊誌やマネー誌に、医療、民間保険、社会保障、節約などの記事を寄稿。現在、ダイヤモンドオンライン「知らないと損する! 医療費の裏ワザと落とし穴」、医薬経済社「ウラから見た医療経済」などのウェブサイトに連載中。13年4月から朝日新聞土曜版be on Saturday(青be)の「お金のミカタ」を執筆。「日本の医療を守る市民の会」発起人。


知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴

国民の健康を支えている公的医療保険(健康保険)。ふだんはそのありがたみを感じることは少ないが、病気やケガをしたとき、健康保険の保障内容を知らないと損することが多い。民間の医療保険に入る前に知っておきたい健康保険の優れた保障内容を紹介する。

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