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知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴

医療保険の給付金を左右する医師の「診断書」
スムーズに発行してもらうための3つのポイント

早川幸子 [フリーライター]
【第79回】 2014年8月28日
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 日本人ほど保険好きな国民はいないと言われている。

 スイス再保険会社(スイス・リー)のシグマ調査「2013年の世界の保険」によると、世界全体の生命保険料収入は2兆6080億ドル。そのうち、日本人が負担している保険料は4230億ドルで、全体の16.2%を占めている。

 実際、日本人の生命保険加入率は、世界でも飛びぬけて高い。死亡時の保障を得るための生命保険は90.5%、病気やケガの保障をする医療保険(医療特約)は92.4%の世帯が加入している。1年間に払い込む生命保険料の平均は、1世帯あたり41.6万円で、年収の8%にも及んでいるのだ(生命保険文化センター『平成24年度生命保険に関する全国実態調査』より)。

保険金請求をイメージして
保険に加入しているか?

 だが、これだけ加入率が高いにもかかわらず、保険金や給付金を受け取るときのことまでイメージして、保険に加入している人は少ないのではないだろうか。そのため、いざ、請求する段になって「こんなはずではなかった」と戸惑うことも多いようだ。

 とくに、医療保険の給付金請求に必要な「医師の診断書」をめぐっては、「担当医が忙しくて、なかなか書いてもらえない」「診断書の書き方ひとつで、給付金の支払いに影響が出る」などの問題が以前から指摘されている。

 8月21日、東京・千代田区で、「NPO法人がんと暮らしを考える会」が、この診断書に関する学習会を開催。保険金請求をスムーズに行うためには、現状をどのように改善すればいいのかについて、医師、患者、保険代理店職員などが意見交換を行った。

 「がんと暮らしを考える会」は、がん患者の経済的問題や就労問題の解決を目指して、医療機関と協同で患者やその家族を支援している団体だ。定期的に学習会を開催したり、がん患者が利用できる公的な健康保険や障害年金、民間の保険の保障を検索できる「がん制度ドック」というサイトを運営している。

 代表の賢見卓也さんは、学習会開催の理由を次のように話す。

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早川幸子(はやかわ・ゆきこ) [フリーライター]

1968年、千葉県生まれ。明治大学文学部卒業。編集プロダクション勤務後、99年に独立し、以後フリーランスのライターとして女性週刊誌やマネー誌に、医療、民間保険、社会保障、節約などの記事を寄稿。現在、ダイヤモンドオンライン「知らないと損する! 医療費の裏ワザと落とし穴」、医薬経済社「ウラから見た医療経済」などのウェブサイトに連載中。13年4月から朝日新聞土曜版be on Saturday(青be)の「お金のミカタ」を執筆。「日本の医療を守る市民の会」発起人。


知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴

国民の健康を支えている公的医療保険(健康保険)。ふだんはそのありがたみを感じることは少ないが、病気やケガをしたとき、健康保険の保障内容を知らないと損することが多い。民間の医療保険に入る前に知っておきたい健康保険の優れた保障内容を紹介する。

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