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水筒ブーム到来で、脱ペットボトルなるか?
『常温タイプの水筒』で考える「日本人の水道水離れ」
――スイス製「SIGGボトル」がなぜ人気?(スター商事)

見山謙一郎 [立教大学AIIC特任准教授/フィールド・デザイン・ネットワークス代表]
【第15回】 2009年6月10日
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「常温でしか使えない水筒」の意味

 皆さんは、「常温でしか使えない水筒と、保冷・保温のできる水筒のどちらを選びますか?」――このように質問をされると、機能性に目が行き、保冷・保温のできる水筒を選ぶ人が多いのではないでしょうか?

 では、「常温でしか使えない水筒と、400円だけ高い保冷・保温のできる水筒のどちらを選びますか?」――このように聞かれると少し迷うでしょうが、保冷・保温に400円以上の価値を見いだせれば、そちらを選ぶと思います。

 では、「ペットボトルをやめて、水筒を買うなら、常温専用の水筒と保冷・保温のできる水筒のどちらを選びますか?」――この質問に答えるには、少し整理が必要です。

 まず、ペットボトルの機能(便利さ)は、キャップがついているので持ち歩きができて、しかも軽い、というところでしょうか。それと比べて、保冷・保温タイプの水筒は、機能が充実している分、重量は常温タイプのものよりも重くなります。

 また、ぺットボトルの飲み物は、購入時こそ、冷たかったり、温かったりすれども、結局持ち歩けば時間の経過とともに常温になります。そう考えると、ペットボトルと同程度の機能性を求めるのであれば、常温専用でも、軽ければ十分ということになります。そういう意味では、SIGGボトルはその目的を十分果たしているといえます。

遊び心を刺激する
デザインの魅力

 また、SIGGボトルの大きな特徴として、多彩なデザイン性があります。様々なアニメのキャラクター付きボトルはもちろんのこと、2007年からは日本発の企画として、才能のあるデザイナーの発掘と、可能性を秘めた作品を広く発表する機会の提供を目的とした「SIGGボトルデザインコンペティション」(*3)を開催。第3回目を迎える本年は、日本のみならずアジア・オセアニア6ヵ国(中国、シンガポール、台湾、マレーシア、オーストラリア)にも舞台を広げ、作品募集をしています【写真2】【写真3】。優秀作品は、2009年モデルとして世界各地で発売されるということです。

【写真2】今年(2009年)の作品募集ポスター
(C)スター商事
【写真3】昨年(2008年)の最優秀作品
(C)スター商事
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見山謙一郎 [立教大学AIIC特任准教授/フィールド・デザイン・ネットワークス代表]

1967年生まれ、埼玉県出身。90年立教大学法学部を卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。05年立教大学大学院ビジネスデザイン研究科修了(MBA)。同年10月に三井住友銀行を退職し、Mr.Childrenの桜井和寿等が設立したNPOバンク(ap bank)に理事として参画。09年2月に株式会社フィールド・デザイン・ネットワークスを設立し、代表取締役に就任。企業や金融機関に対する戦略・企画コンサルティングを行う。専門は、循環型(環境)ビジネス、ソーシャルビジネス、BOPビジネス及びファイナンス。立教大学AIIC「立教グラミン・クリエイティブラボ」副所長。多摩大学経営情報学部非常勤講師。
☆ご意見・お問合わせはこちら  ☆Twitterアカウント:ken_miyama


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