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三谷流構造的やわらか発想法

福井県は北陸新幹線開業で幸せになれるか?

頑張れ、フクイラプトル!

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第108講】 2015年3月19日
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当初計画では東海道新幹線のバイパスの役割も

2015年3月14日、北陸新幹線が開業しました。それに向けて首都圏ではテレビもイベントも、この1~2ヵ月は「北陸」一色です(少なくとも北陸出身の私にはそう見える(笑))。

起案から実現までなんと50年。北陸新幹線は、官民一体となった北陸政財界の執念の賜(たまもの)といえるでしょう。

 でもこの北陸新幹線、最初の地元案(1965年)では、東京・新宿・甲府・松本・富山・金沢・福井・京都・大阪を結ぶルートで、全長550kmのものでした。

 このプランでわかることは2つ。

・北陸、に新潟は(ほとんど)含まれない。富山・石川・福井のこと
 ・東京から真西へ向かい、飛騨山脈をトンネルで突っ切って最短ルートを目指す

 です。これは東海道新幹線の全長(実キロ)515kmに対して、十分競争力のある短さであり、「いざというときの迂回ルート」の名目も立つものでした。

 しかし、北陸地方の人口の少なさ(3県あわせて300万人(*1))と、政治力の弱さ(北陸には田中角栄はいなかった)から、このプランはどんどん遅れ、かつ歪(いびつ)なものになっていきました。

*1 東海道新幹線の沿線4県(静岡、愛知、岐阜、三重)で、1514万人(2010年)。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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