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株式市場透視眼鏡

3つの基準で厳選する中間決算発表の注目銘柄

2007年10月3日
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 10月は、単純な銘柄選別で高い収益を得る投資ができるチャンスの月だ。これから始まる3月期決算企業の中間決算発表を使って銘柄を選別する。下記の3つの基準を満たした銘柄に注目されたい。
 
 中間決算発表で上期業績が発表される。発表された経常利益が、事前の会社計画を上回った銘柄を選ぶのが第1の基準。事前予想に対して上ブレ決算の発表をアーニングサプライズ(利益の驚き、ES)と呼ぶ。グラフは昨年度の中間決算発表を基準に株価の相対的な変動を調べたもの(ゼロ%は3月期決算企業の株価を単純平均した水準)。AはES銘柄の平均的な株価推移だ。Aは発表日に0.3%、全銘柄の単純平均と比べて株価が上昇している。これがESに対する一時的な株価の反応だ。ただ、それだけでは終わっていない。Aは長期的に上昇しており、ES銘柄投資は平均的に利益が得られることを示している。
 
 本来、株価は過去の実績でなく将来の予想に反応するといわれる。過去の情報は多くの投資家がすでに知っており、株価に織り込まれているはずだからだ。それではなぜ、過去の業績発表であるES効果が200営業日後まで続くのか。個人にたとえて説明すると、試験前に周りに「あまり勉強していないから結果は期待できない」と言いながら、ふたを開けると高得点を取るような生徒がいる。いやなやつと思われても、試験結果のサプライズ効果は大きい。意外にできるという印象は後々まで残るが、株式市場もこれと同じなのだ。
 
 中間決算発表で会社が発表する本決算の経常利益が上ブレ修正される企業を選ぶのが、第2の基準。企業が上方修正するのは先行きに自信があるからだ。第3の基準は経常利益の進捗率が、前期に比べて上回っていること。進捗率(中間決算実績÷本決算予想)が、(前期の中間決算実績÷前期の本決算実績)に比べて上回っているかを見る。これらをクリアしていれば、今後、本決算でESとなる確率が高い。

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