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老後のお金クライシス! 深田晶恵

投資デビューのコツは
「買う」ばかりに注力しないこと

深田晶恵
【第14回】 2015年4月8日
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投資デビューするなら、
入門書を読むのはマスト

 前回、投資で失敗しないためには「高い手数料のものは買わない」「多額で投資しない」「金融機関には相談してはいけない」という3つの鉄則があることを書いた。投資には確実に儲かる“正解”はないが、失敗を減らすためのコツはある。この3つの「やってはいけない」ことを押さえておくと、大きなソンを避けることができる。

 投資初心者は「金融機関に相談してはいけない」と言われるのは、つらいようだ。はじめてなんだから、相談しないと何を買っていいのかわからない、と困惑する。誰かに選んでもらいたい気持ちは理解できる。私もFPになっていなかったら、「相談禁止」と言われたら途方に暮れるだろう。

 だが前回述べた通り、銀行や証券会社は私たちと利益相反の関係なのだから、相談相手には不適格である。先方の商売の効率を考えると、少額の投資も歓迎されるはずがない。

 では、投資デビューはどのようにするといいのか。投資の入門書などで予備知識を仕入れたうえで「自分で商品を選ぶ」のがいい。資産運用術は学校でも会社でも教えてもらっていないのだから、仕組みなど基礎知識を身につけるのは避けてはいけないプロセスだ。体系的に学べるのは書籍で、たいていの著者は「高い手数料のものは買ってはいけない」と書いている。

 本1冊を読むか読まないかで知識量は大きく異なることを知っておこう。退職金を銀行に預けたままにしておいたら、投資信託の提案を受けたので購入する前に相談したいというケースが最近増えている。相談申し込みの段階で話を聞いてみると、買うことをほとんど決めていて私に背中を押してもらいたいようだ。

 しかし、銀行から勧められている商品は、手数料が高く、売れ筋ランキング上位のものばかり(ランキング上位のものがいい商品とは限らない)。そういうときは「相談日まで日にちがあるので、投資入門の本を読んでみてはどうですか」と言ってみる。

 私に言われた通りに投資関連の本を読んでから来る相談者は、たいてい銀行から勧められた商品を買うのをやめる。「本を読んだら、高い手数料のものは買ってはいけないと書いてあり、銀行に勧められているのがまさに高い手数料のものだった」と言う(ちなみに書籍名は特に指定していない)。買わないほうがいいと自分で気がついてくれると、こちらとしてもありがたい。

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深田晶恵 

ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。

1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も 好評。

主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。
1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。18年間で受けた相談は3500件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、ダイヤモンド・オンライン等でマネーコラムを連載中。
主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』『投資で失敗したくないと思ったらまず、読む本』、『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


老後のお金クライシス! 深田晶恵

「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。

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