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限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光
【第9回】 2015年4月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

なぜ、子育ての悩みは
すべて「食」で解決するのか?

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全国から自殺寸前の人がやってきてそこで「食」をもてなされると活力を得て帰っていく。まさに「ふるさと」のような地が青森・岩木山麓にある『森のイスキア』だ。
『森のイスキア』主宰・佐藤初女氏のところへは、女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学びにくる。
1995年公開、龍村仁監督『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』でその活躍が世界中で注目された佐藤初女氏。海外からの講演依頼も多数。現在も精力的に講演活動中だ。
その初女さんが93歳の集大成書籍『限りなく透明に凜として生きる―「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光―』を発刊(本記事巻末に購入者限定特典告知あり)。出版記念講演会も1200名満員になったという。
今、初女さんは「食」を通じて何を伝えたいのだろうか。

おいしくないと、おなかは満たされても
心は満たされません


佐藤初女(さとう・はつめ)1921年青森県生まれ。1992年、岩木山麓に『森のイスキア』を開く。病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、国内外でも精力的に講演会を行う。アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。『おむすびの祈り』『朝一番のおいしいにおい』など著書多数。(撮影:岸圭子)

 春になると、進学や就職など環境が大きく変わり、子どもたちも悩んでいます。
 子どものことは両親も考えているし、先生も考えている。一人の子に教えることが多くて、子どもはまいっているんですね。

 「学校に行きたくない」という子が出てきて、お母さんは「どうしたものでしょうか」と『森のイスキア』に見えます。

 よくよく話を聞いてみると、やっぱり食べ物が満たされていない。お母さんは忙しいから、出来合いのものを食べさせているんです。
 でも、出来合いのものには心が入っていないからおいしくない。おなかは満たされても心は満たされていないわけですね。

 毎年、卒業式におむすびの握り方を教えている小学校があります。

 ある年の打合せに男性のPTA会長さんと女性の校長先生が見えました。
 当日の段取りや人数などをひととおり事務的な話が終わったあと、そのPTA会長が「うちで困ったことがある」と話し始めました。
 「子どもが学校に行きたくない」と言うのだと。

 お父さんが困ったと思っているところに、ある朝、子どもがお母さんに「何かつくって」とて言ったそうです。
 「何でもいいからつくって、早く早く」と。

 学校に行く前だからお母さんもあわてて何か一品つくったけれど、ひと口食べただけで、あとは食べなかったんですって。

 どうして食べないのか、子どもがわがままをしているように見えたけれど、おいしくなかったからいけなかった。ただつくるのではなく、子どもがいまどんなものを食べたいのか喜んでくれるようにつくればよかったと、あとからお母さんは気づいたそうです。

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佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

1921年青森県生まれ。
青森技芸学院(現・青森明の星中学・高等学校)卒業。
小学校教員を経て、1979年より弘前染色工房を主宰。
老人ホームの後援会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に、1983年、自宅を開放して『弘前イスキア』を開設。
1992年には岩木山麓に『森のイスキア』を開く。
助けを求めるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにする。
病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。
1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、
シンガポール、ベルギーほか国内外でも精力的に講演会を行う。
日本各地で「おむすび講習会」を開くとすぐ満員になる盛況ぶり。
アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。
2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。
チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。
『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』(以上、集英社)、『朝一番のおいしいにおい』(女子パウロ会)、『愛蔵版 初女さんのお料理』(主婦の友社)、『「いのち」を養う食』(講談社)など著書多数。


限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光

93歳の「日本のマザー・テレサ」がこの20年ずっと温め、最も伝えたかったテーマが「限りなく透明に凜として生きる」。雪深い岩木山麓にある『森のイスキア』の窓外に美しく光る葉は一枚一枚が透明だ。ひと粒、ひと声、ひと手間をていねいに。“今を生きる”と幸福の種が芽吹く。揺れる心をおだやかに整える気づき。年初来続く事件の数々……今こそ「限りなく透明な生き方」を分かち合う必要があるのでは?

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