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Education DIAMOND スペシャルインタビュー

[スペシャル対談] 森上展安×中曽根陽子
大学入試改革と私学教育の魅力

2015年6月9日
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時代の変化とともに、中学受験を取り巻く状況も年々変化していく。そこで、中学受験のエキスパートである二人が、学校を取り巻く最新のニュースに注目。大学入試改革がもたらす影響と、私立中高一貫校の教育の魅力を紹介する。

大学入試改革がこれからの中等教育に与える影響

中曽根 今回の大学入試改革の方向性は、簡単に言えば一発入試から、多元的評価への変更です。具体的には、センターに代わる大学入試希望者学力評価テスト(仮)と各大学のアドミッションポリシーに基づく個別選抜の組み合わせで行なわれるとされていますね。そこで重要視されるのが、単なる知識のアウトプットではなく、それを踏まえて自分の考えに基づき論理的に思考する力や判断力、表現する力だと言われています。また中高時代の活動歴なども問われるようになるようです。

森上 多元的評価になるということは、多様性の中でそれぞれの良さをどう際立たせるかが重要になってきます。それにはジェンダーを意識すること。広い視野の中で考えさせる質の高い教育も必要になります。その点では、私学はその環境を提供しようと努力していると思います。

中曽根 これまでは本質的な学びより大学入試で結果を出すことに注力せざるを得ませんでしたが、今後大学入試でより本質的な学習が求められることになれば、中等教育もそのようなものに変わるということですね。大幅な入試改革を前に、すでに変化が起きているようです。

森上 2014年の東大入試の数学の問題で、教科書レベルでは教えないがその考え方を知っていると解けるという問題が出題されたそうです。その点、特に私学のトップ校ではそのレベルの学習を行なっています。

中曽根 解法をマスターするだけでなく、思考力が問われているのですね。今年東大合格者が伸びた学校の特徴をいくつか教えてください。

森上 渋谷教育学園渋谷が躍進しましたが、これは女子の合格者が伸びた結果です。根本に将来を俯瞰させ、そこに向かうにはどの大学に進学するべきかを考えさせるキャリア教育の成果があるようです。また海城学園では、高校入試を中止した年に入学した生徒たちが結果を出しました。つまり中高一貫教育のメリットを生かした教育の成果と言えます。

中曽根 私学でも上智が英語のテストにアカデミック英語能力判定試験(TEAP)利用型の入学試験を採用するなど入試改革が始まっていますね。今後英語は外部試験を活用する大学は増えていくでしょう。

森上 そうですね。中高の英語学習でも、GTECなど外部のテストを採用している学校が増えています。その特徴として、レベル別にCANDOリストがはっきりしており、目標設定を自分でする必要があります。その点である英語に強い女子校に通っている娘さんを持つ保護者が、「女の子は横のつながりが強く、しかもある程度のレベルを担保した均質性のある集団なので、親が言わなくても自分もその集団でのレベルを維持しようと勉強してくれるので助かる」とおっしゃっていたのにはなるほどと思いました。

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