日本老人福祉財団が運営する全国7ヵ所のゆうゆうの里では、入居者たちが第二の人生でしてみたい、さまざまなチャレンジを実現する環境づくりで、その実績が評価されている。

各ホームでは、入居者主体の多彩な活動が行われている。(1)富士山一周ドリームウオーク完歩(湯河原) (2)ドレミの会コーラス部(佐倉) (3)ちぎり絵サークル(神戸)  (4)体験ダイビング(伊豆高原)

 富士山を数日かけて徒歩で1周、秋の祭典でコーラスの成果を発表、スキューバダイビング……。ゆうゆうの里のホームページにあるブログでは、入居者たちが活発に活動する様子が随時更新されている。これまでやってみたかったこと、あるいは、ゆうゆうの里で知り合った仲間に誘われて始めてみたことに触れて味わった新たな感動に、屈託のない笑顔が並ぶ。

 佐倉、湯河原、伊豆高原、浜松、京都、大阪、神戸の7ヵ所に展開する同ホームは、1976年に浜松が最初にオープンして以来一貫して、第二の人生をアクティブに生きる人たちのためのコミュニティづくり支援を行ってきた。その成果は、多くの入居者が「これだけ自分らしい生き方を選択できる環境があることを最初から知っていれば、もっと早く入居したかった」という声を寄せることにも象徴される。実際、施設7ヵ所全体で、2015年7月現在約2500人が居住し、その入居率は96%と高い人気を博している。