サービスは今年10月から開始予定で、首都圏のマンション約20万棟(約300万戸)からスタートし、その後、対象エリアを広げるとともに、賃貸物件にも拡大していく計画だ。

 このサービスをネクストが実現できた理由の一つは、総掲載物件数ナンバーワンという強みにある。

katayamaHOME'S事業本部事業戦略部
花多山和志

「これまでに蓄積した物件の募集価格などの膨大なデータを統計学的に処理し、さらにサンプリングデータを実際の価格と突き合わせるなどの精緻化を行い、独自の価格算出システムを開発した」(HOME'S事業本部事業戦略部・花多山和志氏)

 しかしなぜこれほどの労力をかけて「HOME'Sプライスマップ」を開発したのか。

 井上社長は「不動産取引に関わるさまざまな情報を透明化することで、消費者が安心・納得して住み替えができる不動産取引のプラットフォームをつくりたいというのが創業時からの思い。不動産の適正価格は、消費者が最も分かりにくいものの一つ。『HOME'Sプライスマップ』は消費者にとって大きなメリットをもたらすだろう」と開発の意義を語る。