ゴールデンウイークはいうまでもなくレジャー産業にとって絶好の書き入れ時である。プロスポーツチームも営業に最も力が入る時期だ。

 気候はスポーツ観戦に適しており、普段スタジアムに足を運ぶことがない人も、「たまにはスポーツでも見に行こうか」という気になる。そこで面白い試合を見せれば、リピーターになってくれる可能性が出てくるからだ。

 プロ野球は人気低落傾向が続いている。Jリーグも観客動員に苦戦しているクラブが少なくない。ゴールデンウイークを機にお客をスタジアムに呼び込もうと、どの球団・クラブも必死にPRし集客に励んだようだ。

GWは1試合平均で
昨年より5千人増

 その結果が出た。

 4月29日から5月5日までの7日間で、プロ野球は42試合が行われ、130万5434人の観客動員があった。JリーグはJ1が2節=18試合、J2が3節=27試合が行われ、57万7352人の観客を集めた。

 1試合平均で見ると、プロ野球は3万1083人、Jリーグは1万6496人。昨年1年間の1試合平均はプロ野球が約2万6千人、Jリーグは約1万1500人だったから、ともに平均で5千人上乗せしたことになる。

 今年のゴールデンウイークは全国的に好天続き。スポーツ観戦日よりだったことも手伝ったのだろうが、1試合平均で5千人プラスは大きい。人気面で暗い話題が多かったプロスポーツ界としては久々に明るい話題といっていいだろう。

 もっとも、この数字を人気回復&上昇の兆しとして鵜呑みにすることはできない。プロ野球は今も厳密な実数発表ではないし、Jリーグも無料招待で観客動員数を増やしているクラブが少なくないからだ。

 とはいえ、通常より多くの観客を集めたことは確かである。