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デジタル広告進化論

マーケティングの手法で
意中の彼女はモノにできる?

桐生 学 [ネットイヤーグループ デジタル広告事業責任者]
【第4回】 2015年12月8日
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 あなたは人の心を動かしたいと思ったことはありますか?

 人の心を手に取るように知りたい、思い通りに人を動かしたい… あなたも一度は考えたことがあるでしょう。今回は、心理学と広告テクノロジーを使った人の心の動かし方の話をしましょう。

ザイアンス効果と
ウィンザー効果

 最初に例を挙げます。あなたが男性で付き合いたい女性がいるとします。その目的のためにあなたならどんなアプローチをするでしょうか?

 まず、あなたは彼女に接点を持っていたとします。あなたが好意を持って接していることは言葉にしなくてもある程度彼女に伝わります。彼女はどうすればあなたに好意を向けてくれるでしょう。

 もし意図して接触機会をつくることができるなら、警戒心が解けたベストなタイミングで「今度2人でお茶でも」と誘うのが良さそうですよね。その接触頻度によって相手の好意を引き上げることを「ザイアンス効果」(単純接触効果)と言います。大切なのは、繰り返し同じアプローチをするのではなく、目的は同じでも接触方法や話題を変えることです。

 また、彼女に近い女性に、彼女のことを褒め伝えておくのも効果的です。その女性はあなたが彼女に好意を持っていることを勝手に宣伝してくれるでしょう。これを「ウインザー効果」と言い、直接伝えるより心理的影響が大きくなります。

 もし、会えるチャンスがなかなか無いなら、クリスマスパーティーなど緊張しない楽しいシチュエーションを想像しやすい大勢の集まりに誘うのが良いでしょう。その時、苗字からちゃん付けやあだ名に変えて何回か声をかけてみたり、さりげないエスコートをします。心理学的には「カクテルパーティー効果」(選択的注意)によって相手に能動的に意識を向けてもらうことができ、自然な形で心の距離を縮めることができます。

 また、サイコロジカルタッチと言って二の腕の外側をさりげなくタッチすると自然な形で警戒心を解き好意が伝わりやすいのでおすすめです。そうこうして盛り上がったところで「今度、2人でイルミネーションでも見に行かない? もしくは気軽に下町で鍋なんてどう?」といったように、異なるシチュエーションで「ダブルバインド」(二重拘束)提案をすれば、YESを引き出しやすいでしょう。

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桐生 学 [ネットイヤーグループ デジタル広告事業責任者]

きりゅう まなぶ/GMOインターネットを経て、トランスコスモスに入社。ハンズオンバリューアップ担当としてAD2、Ask.jp等のグループ会社に出向しアドネットワーク事業開発を担当。その後、サンプルマーケティング、アドテクノロジー会社等の役員を経て、2014年よりネットイヤーグループに参画。現デジタル広告事業責任者。

 


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デジタルを使いこなし、日々進化する消費者に対して、企業はどのように接点を持って行けばいいのか。企業はどのメディアに投資すればマーケティングの目的をクリアできるのか。その問いに対して、デジタル広告のプロの視点からアドバイスします。

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