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予想よりは良かったイングランド戦
あとはW杯本番で開き直って戦えるかだ

相沢光一 [スポーツライター]
【第105回】 2010年6月1日
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 W杯直前の日本代表強化試合、イングランド戦は1-2の敗戦に終わった。

 FIFAランキング6位で、今回のW杯でも上位進出が確実視される強豪イングランドに敗れるのは大方の予想通り。が、内容的には良い意味で予想を裏切った。テレビ観戦したファンの中には「日本代表をちょっと見直した」という人も多いのではないだろうか。

 先取点を取り、後半27分までリードを保った結果だけで、そう評価するわけではない。2失点がオウンゴールだといっても決定的な形を作られてのものだったし、まだ課題はたくさんある。

 だが、年明け以降の試合で何度も見せられたシーン、不用意なプレーでピンチを招いたり、連携がちぐはぐでチャンスが作れないといったことは少なかった。

 守備をしないといわれた本田が積極的に守りに参加していたし、闘莉王、大久保らも闘志むきだしのプレーでメンバーを鼓舞した。選手たちには気持ちを一致させようとする気配が感じられた。

 0-2で敗れた5月24日の韓国戦を見た後、このままW杯本大会に出たら大恥をかく、と思った人は多いだろう。選手たちも危機感を持ったようで、欧州合宿では闘莉王が呼びかけて選手だけのミーティングを開催、本音をぶつけ合う激論を交わしたという。その効果がイングランド戦には現れたようだ。

 もちろん、この内容の変化が本大会の期待につながるわけではない。失点がオウンゴールとはいえリードしても勝ちきれない現実もつきつけられた。6月4日のコートジボアール戦ではまたちぐはぐなチームに戻ってしまうかもしれないし、そもそも開幕まで10日ほどしか時間はない。

 しかし、世界が注目するルーニーやジェラードを本気にさせたことは事実。この試合は日本代表を見限りかけていた人の気持ちをつなぎとめ、本大会の戦いぶりを見る気にさせたはずだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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