グローバルで事業展開する企業がまず直面する課題は、国内外のグループ会社でばらばらの経理システムをいかにして統一するかだ。経理システムがばらばらのままだと、決算業務に時間がかかるだけでなく、経営に不可欠な情報をタイムリーに提供することも難しくなる。その結果、業務効率は下がり、コストもかさむ。この課題を、日本通運はいかにして解決したのだろうか。

 日本通運は、創立100周年を迎える2037年に向けて、「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーに成長する」という長期ビジョンを掲げている。現状で約20%強の海外売上高比率を37年に50%まで高めることがその数値的な目標だ。

 その実現のために現在同社が進めているのが、国内外のグループ全体で経理システムを統一することだ。これによって決算に関する社内ルールや業務プロセスが世界中で標準化され、ガバナンスが強化される。裏を返せば、経理システムの統一なくしてバックオフィスの高度化、ひいてはグループ経営の高度化は実現できない。

 本資料では、日本通運が、クラウド型決算プラットフォーム 「BlackLine」を導入して、どんなステップで経理業務のグローバル統一を実現しようとしているのかについて紹介する。グローバル展開を進める企業にとっては大いに参考となるはずだ。