「ヘンタイ美術館」とは、美術評論家・山田五郎さんを館長、ズブの西洋美術シロウト・コピーライターこやま淳子さんを学芸員見習いに見立てた架空の美術館。
美術に興味はあるけれどどこから入っていいのかわからない、という方々に向けた、西洋美術の超入門・連載です。こちらの連載では、書籍『ヘンタイ美術館』から内容をピックアップしてお届けします。今回は、「ラファエロの ゴルゴ式工房システム」です。 

ラファエロの ゴルゴ式工房システム!?

こやま ダ・ヴィンチさんは意外と作品数が少ないということがわかりましたが、ラファエロさんはいっぱい描いているんですか?

山田 うん、このなかでいちばん早く死んだのはラファエロなんだけどね。37歳くらいで死んでるから。

『自画像』1506年 ウフィツィ美術館、フィレンツェ

こやま それは若いですねえ。

山田 こういう顔してるからね、ちょっとモテたんですよ。

こやま あー、たしかにイケメン!

山田 日本でラファエロ展やったとき、栗原類がラファエロのコスプレしてプロモーションやってましたね。

こやま 栗原類!似てる!(笑)

山田 モテすぎて悪い病気もらって死んじゃったとも言われています。ちなみに、ミケランジェロは享年88。当時としては異常なほど長生きしてる。

こやま 長く生きたから自画像が年寄りなんですね……(笑)。

山田 で、レオナルドは67歳まで生きてるんだよ。
当時としては結構、長生き。だけど、いちばん短命だったラファエロより作品数がはるかに少ないんだよ。

こやま ふうむ。