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成功する人の考え方
【第15回】 2016年1月25日
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加地太祐 [経営者、陽明学者]

相手の時を盗むな

新年を迎えて「今年こそは人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、そんな加地氏の初の著書成功する人の考え方』(ダイヤモンド社より1月16日に発売)の内容をベースに、これまでの人生を変えて、成功をたぐり寄せるためのポイントをお伝えしていく。今回は、成功する人が持っている時間の概念について。

待ち合わせは心が見える

 僕は誰かと待ち合わせするとき、必ず30分前に到着するようにしている。

 なぜなら、待ち合わせは僕の心構えを相手に伝える手段だからだ。

 待ち合わせに早く行くことには、沢山の利点がある。例えば、初めて行く場所なら、実際の場所をイメージしながら、話す内容をイメージトレーニングできるからだ。

 会話というのは、多くの駆け引きが含まれる。

 自分の持っている物が相手にとって本当に欲しい物なのか。それを僕は上手に伝えることができるのか。

 そして目的である、相手の持っている物を僕に出してくれるのか。

 会話が得意だという人も多いが、何気ない意味のない会話を目的に僕は人とは会わない。

 やはり、互いの時間を使う以上、真剣に準備し、最大の成果を望もうとする方がよい。

 著者のフェイスブックサイトはコチラ→https://www.facebook.com/seikousuru/

遅れた時間×人数

 以前、僕はあるミーティングに呼ばれ、定刻には席に座っていた。

 しかし、5分経過しても一向に始まる気配がない。

 僕は痺れを切らし、モデレーターである人間に質問した。

 「5分経過していますが、まだ始まらないのですか?」

 聞いてみるとメンバーのひとりが遅刻しているようだった。

 遅刻する人は必ず、自分目線で時間を考えている。

 例えば、彼らは今回のように5分の遅刻は、そのまま5分の損害だという感覚で考える。

 しかし、実際は違う。

 今回の会議のように参加者が8名いると、8人分の時間を損失したことになる。つまり、「5分×8人=40分」のロスとなるのだ。

 これからキミが優れた人たちと関係を深めていくようになると、中には所得の高いメンバーが多く含まれてくるだろう。

 彼らの時給はとても高いので、相手の時間を無駄にすることは大きな損害になると覚えておこう。

1分の遅刻でも連絡せよ

 遅刻を絶対にしないことは、成功する人にとってとても大切だ。

 しかし、中には事故などのどうしようもないトラブルに遭遇して、仕方なしに遅れることもあるだろう。

 そういうときは、必ず相手に連絡してほしい。

 僕の友人でイスラエル出身のビジネスマンがいる。ある日、彼と食事の約束をした。待ち合わせ10分前に表参道のレストランの前で待っていると、彼から電話がかかってきた。

 「ごめん。2分遅れそうだ」

 普通、2分くらいは問題ないと思われがちだ。

 しかし2分あれば、会社に連絡することもできるし、メールをチェックする時間も生まれる。

 彼は連絡することで時間を僕に返そうとしたのだ。このように、成功する人は必ず、相手の時間を私物化しない

 時間の概念は、我が国にも昔からある。

 例えば、江戸時代には「時泥棒は十両の罪」という言葉があった。十両は現在の価値でおよそ100万円。

 また、当時の基準では十両盗めば死罪となっていた。

 もちろん遅刻をすれば死罪という訳ではないが、その言葉には、相手の時間を大切にしようという心が含まれていると思う。

 キミは今後、成功する人として活躍していくだろう。

 ならば、時間を守るように心がけて欲しい。

 成功する人に遅刻する人は似合わない。

加地太祐(かじ・たいすけ)
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにもかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために 名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000 人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷 塾」塾頭、陽明学者。
所属団体
・盛和塾<大阪>世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization>理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
フェイスブックページ  https://www.facebook.com/seikousuru/
 

※次回は、1月26日(火)に掲載します。

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しかし、3ヶ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。 この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。 その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。 彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。 この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
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 ・盛和塾<大阪> 世話人 稲盛和夫の経営者塾世話人
 ・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事 アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体

 


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いつの時代も変わらない、成功をめざす人が身につけたい思考と行動の原理原則とは何かを、経営者であり、陽明学者でもある著者がやさしく語りかける。フェイスズックで月間リーチ数250万を超える人気コラムの作者がダイヤモンド・オンラインの読者に特別に贈る人生を変えるヒント。

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