さて、今特集号は、上場3909社の給料ランキングをお届けします。あなたは会社からいくらもらっていますか? 同業他社に抜かれていませんか? 意外な会社を発見するかもしれません。最新のデータを、余すところなくご紹介します。

 ただ、「今の給料をわかっておしまい」では、時代の荒波を乗り切ることはできません。常に、あなたの腕を磨いていかなければ、いつリストラの憂き目にあうかわかりませんから。それに、できれば「年収1000万円」は目指したいところですよね。

 そこで、まずあなたの商品価値がいくらなのか、調べてみましょう。今回、年収1000万円以上の転職支援サイト「ビズリーチ」の協力を得て、「3分でできる簡易年収診断」を作成しました。試しにやってみてはいかがでしょうか。

【それぞれの質問に答えて、合計得点を出してください。A…2点、B…1点、C…0点】

(1)転職回数は何回ですか
A:0~1回 B:2回~3回 C:4回以上

(2)現在の業界の経験はどれぐらいありますか
A:10年以上 B:5~10年未満  C:5年未満

(3)現在の職種の経験はどれぐらいありますか
A:10年以上 B:5~10年未満  C:5年未満

(4)現在の会社の勤続年数は何年ですか
A:7年以上 B:3~7年未満  C:3年未満

(5)他社でも応用可能な、特筆すべき実績はありますか
A:複数ある B:1つはある C:1つもない

(6)自分の経験や専門性を生かした本を書くことができますか

A:書ける B:専門家向けでなければ書ける C:書けない

(7)仕事の難易度はどれぐらいですか(あなたが今すぐ入院をしても、誰かが代わり
にできる仕事かどうかを基準に)
A:高い B:普通~やや高い C:低い

(8)主となる専門以外に、仕事で生かせる専門分野をいくつ持っていますか
A:3つ以上 B:1~2つ C:なし

(9)新規事業、新商品の立ち上げ経験はありますか
A:責任者としてある B:メンバーとしてある C:なし

(10)経営者、または事業責任者として事業の意思決定にかかわった経験はありますか
B:はい C:いいえ

(11)同時に何人の部下をマネジメントしたことがありますか
A:10人以上 B:1人~9人 C:0人

(12)10人以上がかかわるプロジェクトでマネジメント経験はありますか
A:責任者としてある B:ナンバーツーとしてある C:ない

(13)事業の意思決定に関わる責任と権限はありますか
B:はい C:いいえ

(14)英語のレベルはどれぐらいですか
A:ビジネス会話レベル以上 B:日常会話レベル C:話せない

(15)英語以外でビジネス会話レベル以上の外国語が話せますか
B:はい C:いいえ

(16)MBAを保有していますか
B:はい C:いいえ

(17)以下に類する難関国家資格を保有していますか(医師、弁護士、公認会計士、弁理士、一級建築士、IT ストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマ
ネージャ、ネットワークスペシャリスト 等)
B:はい C:いいえ

(18)海外赴任や留学経験はありますか
A:2年以上の海外赴任や留学経験がある B:1~2年未満の海外赴任や留学経験がある C:いずれも該当しない(1年未満の経験を含む)

(19)外資系企業の勤務経験はありますか
B:はい C:いいえ

(20)会社を辞めて独立した場合、一緒についてきてくれる人は何人いますか
A:3人以上 B:1~2人 C:0人

(21)会社を辞めて独立した場合、仕事を依頼してくれる会社は何社ありますか
A:10社以上 B:1社~9社 C:0社

 さて、あなたの得点は何点だったでしょうか。以下を基に、現在の年収から、その得点分の評価を足し、あなたの商品価値を求めてください。

30点以上/200万円以上
21点~29点/100万円
10点~20点/0万円
5点~9点/▲100万円
0点~4点/▲200万円

 ちなみに、記者の得点は「0万円」でした。主に年収750万円以上の人を主に対
象としたものですが、キャリアを積むというのは難しいものですね。この質問項目には、年収アップのヒントが詰まっています。分析は本誌でご紹介します。

 もちろん、特集ですからそれだけではありません。ゴールとも言える役員報酬にもスポットを当てています。話題となった報酬1億円以上の役員を多角的に分析します。報酬基準や役員の実態にも迫っていきます。

 年収診断で落ち込んだ人は、ひとまず本誌を手にとっていただければ幸いです。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 小島健志)