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肺の生活習慣病COPD

監修 瀬山邦明(順天堂大学医学部呼吸器内科先任准教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第7回】

COPDは咳や喀痰、息切れを起こすなどの症状が出て、初期は風邪や喘息に似ているが、酸素吸入が必要なほど重症化することがある。そうなると5年生存率は50%未満。最大の原因は喫煙だ。COPDが別名「タバコ病」「肺の生活習慣病」と呼ばれるゆえんだ。

 世界禁煙デー(5月31日)をきっかけに、禁煙を決意したGさん(41歳)。タバコの値上がりもさることながら、慢性閉塞肺疾患(COPD)を患う68歳の父親が「タバコをやめないと、定年後の楽しみが半減するぞ」とため息をついたからだ──。

 COPDは肺の慢性的な炎症が本態の病気。長いあいだに気道や酸素交換を行う肺胞が破壊され、咳や喀痰、階段を上ると息切れを起こすなどの症状が出る。特に息を吐き出すことが難しくなる。口をすぼめて呼吸をすると楽になるので、階段の途中でフーフー息をついていたら要注意。進行すると肺ガン並みのたちの悪さを発揮し、酸素吸入が必要なほど重症化すると5年生存率は50%に満たない。

 いちばんの原因はなんといっても喫煙。別名「タバコ病」「肺の生活習慣病」と呼ばれるゆえんだ。もちろん喫煙者すべてがCOPDになるわけではないが、今のところ何が明暗を分けるかは解明されていない。自分がはたしてどちらに入るのか、人生初めての1本に火をつけた時点で賭けに出ているようなものだ。2008年の患者調査によると国内の患者数は約22万人。あくまで病院で診断された数値であり、累積喫煙者数を考えると、未受診の潜在患者は、これを大きく上回ると考えられる。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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