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吉田恒のデータが語る為替の法則

ユーロ高の「終わり」が始まった!
欧州の財政問題はまだ払拭されていない

吉田 恒
【第92回】 2010年8月11日
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 ユーロが一時1.33ドルまで上昇してきました。ここまでのユーロ高は、ほぼ予想どおりだったと思います。

 ただ、そのようなユーロ高は、このあたりが「終わりの始まり」ではないかと思っています。

ユーロのリバウンドは、せいぜい1.35ドル前後までか

 私は、ユーロは「下がり過ぎ」で「売られ過ぎ」だから、その修正によって反発すると予想していました(「金融混乱行き過ぎの修正が始まった!豪ドル、ユーロ、米ドルの反発のメドは?」を参照)。

 そして「下がり過ぎ」の修正について、90日移動平均線に基づく分析から、最低でも1.3ドルの回復、しかし1.4ドルまでは届かず、せいぜい1.35ドル前後までではないかと予想しました(「ユーロ反発は終盤へ。1.35ドルに届くか?相場を左右する今週の重要イベントとは?」を参照)。

     ユーロ/米ドル 日足チャート

 ユーロ/米ドルの90日移動平均線からのカイ離率には、±10%を超えると「行き過ぎ」で、その「行き過ぎ」の修正が起こった場合、最低でも90日移動平均線に戻るという経験則があります。

 90日移動平均線は8月9日(月)現在、1.275ドル近辺にあります。ですから、カイ離率プラス5%で1.33ドル、プラス10%なら1.4ドルという計算になるわけです。

 このように、90日移動平均線からのカイ離率でみると、ユーロは「下がり過ぎ」が修正され、逆に「上がり過ぎ」が拡大する動きになっていることがわかります。

 ユーロの「上がり過ぎ」は経験的に、90日移動平均線からのかい離率がプラス5%を超えると要注意で、プラス10%を超えたことはほとんどありませんでした。

 そうであれば、前述したように、足元のユーロ高はせいぜい1.35ドル前後までで、1.4ドルには届かないといった見方になるのです。

空前のユーロの「売られ過ぎ」はほぼ是正された

 それでは、もう1つの「行き過ぎ」はどうなっているでしょうか?

 ユーロのポジションをCFTC(米商品先物取引委員会)の統計で見てみると…

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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