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為替市場透視眼鏡

懸念高まるドル安円高の動き
11~12年まで継続する理由

週刊ダイヤモンド編集部
2010年8月25日
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 ドル安・円高への懸念が高まっている。米国で経済見通しが悪化し、FRBが金融緩和をさらに進め、金利先安観が強まる状況で、ドルの脆弱化が止まらない。日本当局が為替介入しても、日本銀行が金融緩和を拡充しても、ドル側の問題である以上、相場反転の効果は乏しいだろう。

 ドル/円相場には景気動向に沿った金利サイクルと不可分な関係が観察される。図1ではそれを単純化して描いている。かつて米景気・金利サイクルは他の国々に先行する傾向があった。局面1では、米国で景気拡大が先行し、利上げが進み、米国の相対的に高い金利がドルを押し上げる。局面2では、米景気・金利がピークに向かうなか、他の国々が追随的に利上げし、金利差は一見ドル不利に縮小するものの、じつはドル高が続く。株式・資産相場の上昇が続き、株式投資・M&A関連マネーの対米流入が増加するためだ。

 やがて米景気・金利がピークアウトすると、FRBの金融緩和が進み、内外金利差が縮小するにつれてドル安が進行する局面3になる。局面4は、米金利低下とドル安にサポートされて米景気の回復が進み、金融引き締めサイクルに転じる場面である。一見すると、米景気回復、金利差拡大でドル高かと思われようが、歴史的には金融引き締めに伴う株価の反落、インフレ懸念に伴う債券売りとともに、ドル売りのクライマックスになりがちだった。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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