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一流の育て方
【第21回】 2016年6月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
ムーギー・キム,ミセス・パンプキン

松尾由美子氏×グローバルエリート特別対談
「女子アナ」の一流のコミュニケーション能力の秘訣
【テレビ朝日・松尾由美子氏×ムーギー・キム氏特別対談】(前編)

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約200人の「リーダーシップ溢れるエリート学生」への、「親に最も感謝している教育方針」に関するアンケート調査をもとに、真の教育のあり方を論じ、15万部のベストセラーとなっている『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』
本連載ではその著者の一人ムーギー・キムさんの対談編をお送りしているが、今回は、朝の情報まとめ番組『グッド!モーニング』『題名のない音楽会』などで活躍する、テレビ朝日アナウンサーの松尾由美子さんをゲストに、「コミュニケーション能力」の伸ばし方等の秘密をうかがう。(構成:ふみぐら社 撮影:柳原美咲)

「自分から動ける人」の原点にあるものとは?

 これまでDLEの椎木隆太氏インテグラルの佐山展夫氏脳科学者の石川善樹氏など各界で活躍するリーダーに「社会に出た後に活躍する力」を身につけさせるための「一流の育て方」のあり方をインタビューしてきた。

 数多くの対談の中で、『一流の育て方』の内容が子育て本の枠を超え、「社会に出た後の成功・リーダーシップの育成」であることをともに学んできたわけだが、今回は私が尊敬する女性アナウンサーの松尾由美子氏にご登場いただく。

 松尾氏に敬意を表す理由をすべて書くと、本コラムは300ページくらいの分量になるだろう。それを断腸の思いで3点に要約すると、(1)日本文化を深く学び、日本文化を世界に発信したいという意識の高さ、(2)英語・中国語を学んできた国際性、(3)被災地に足を運び、被災者に寄り添いたいという真摯な報道姿勢である。

 今回のインタビューをご覧いただければ、松尾由美子氏のモットーである、「今、世の中で起こっていることを視聴者の人たちと分かち合いながら一歩一歩確実に進んでいきたい」という言葉の裏にある想いをご理解いただけるであろう。

 次回の後編でお伝えする、「日本文化は一生付き合っていくものだから、日本語も日本食も日本の着物もしっかり勉強したい」という想いからは、今後の観光立国や東京オリンピックを見据えて日本の国際化が進む中、情報発信の担い手となる日本人一人一人が学びなおすべき日本固有の美しい文化について、非常に多くの示唆を学んでいただけるであろう。

 それでは、松尾由美子さんとのインタビュー本編をご覧いただきたい。

松尾由美子(まつお ゆみこ) 宮崎県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』での約7年の現場経験を経て、現在、朝の情報まとめ番組『グッド!モーニング』(月‐金 あさ4:55~8:00)MC。午前2時に出社し午後8時に就寝する生活を続けている。加えて昨年10月からは、バイオリニスト五嶋龍氏を新司会者に招いた『題名のない音楽会』(日曜あさ9時~)のアシスタントとしても活躍中。同番組と『ももクロChan』(火曜深夜2時21分~)のナレーションも務める。

ムーギー 松尾さんは、この対談のお話をさせていただいたときに「私が一流だなんて、とんでもないですよ」と笑っていましたが、一流という言葉にはやはり引っ掛かりがありますか?

松尾 そうですね。そもそもキムさん、どうして今回の本を『一流の育て方』というタイトルにしたんですか?

ムーギー そこ、気になりますかやはり。実は、本の内容はとても評判がいいんですけど、一流という言葉には非常に反発も受けてまして(笑)。皮肉にも私がいちばんこだわったのが、このタイトルだったんです。

松尾 一流って、その人によって基準が違いますものね。

ムーギー おっしゃる通りです。本の中にも書かせていただいたのですが、子どもに一流もへったくれもありませんし、「育て方」の理想像も一概に定義できません。これは一流を育てる本ではなく、「育て方の一流を、55ヵ条の“最も子どもに感謝される教育法”をもとに考える」本なんです。

松尾 それは本を読んでよくわかりました。本の中身が素晴らしいんですよね。ちゃんとアンケート調査に基づいて積み上げられた結論が導き出されている。

ムーギー これは私の不徳の致すところですが「一流の大学を出た人に聞くことが一流なの?」という大変厳しい誤解が、アマゾン河流域に漂着しています。ですが、政治資金規正法に詳しい元検事の、第三者の厳しい目で御覧いただければ、単純に偏差値エリートを育てても、到底幸せになれないし、社会で活躍できないですよ、というのが、本書の明確なメッセージの一つだと伝わるかと思います。

 『一流の育て方』はリーダーシップ溢れるエリート学生および、様々な業界で活躍されるプロフェッショナルに対する、「幼少期を振り返って、親に最も感謝している教育方針」に関する膨大なアンケート調査・インタビュー調査がもとになっています。

  そこで松尾さんにもうかがいたいのですが、ご両親にはどんなふうに育てられましたか?

松尾 そうですね、うちの父親は特に私が何か聞いても、答えをすぐに教えてくれなかったんです。「どう思う?」って逆に質問されて。自分でまず考えなさい、自分の答えを自分で見つけなさいってことだったと今は思います。

ムーギー そうだったんですか。『一流の育て方』のベースになった「最も親に感謝している家庭教育方針に関する調査」でも、また先日本連載でご登場いただいた石川善樹さんにしても、実に多くの方が「答えを与えず、自分で考えさせた」ということを挙げてらっしゃいます。それでこそ、受け身でない、主体性が育つのだと。

 そこで今回、松尾さんにもぜひうかがいたいのが、松尾さんはアナウンサーというお仕事をされる中で、特に災害報道がそうですが、通常の枠を超えて幅広く主体的に動かれている。そうした通常のアナウンサーを超えたリーダーシップ、オーナーシップはどこからくるのか。そうした場面で必要なコミュニケーション能力をどう磨いているのかということです。

松尾 そんなふうに見ていただいて、ありがとうございます。

ムーギー 私、こう見えても女子アナマニアで、全アナウンサーを大変厳しい第三者の目で、チェックしているんです。

松尾 怖い(笑)

ムーギー いろんな女子アナの方々を見させていただく中で松尾さんは、声がきれいなだけでなく、コミュニケーションの仕方の中に、安心感、信頼感、純粋さの中にもとても芯の強さを感じます。

 ビジネスパーソンの方は、日々どうやったらうまく話せるのか、自分の思いをうまく伝えられるのかを悩んでいると思うので、コミュニケーション能力を高める秘訣についてもお伺いできればと思います。

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ムーギー・キム

1977年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA(経営学修士)取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、世界で最も長い歴史を誇る大手グローバル・コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、韓国・欧州・北欧・米国のほか、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より世界最大級の外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当したのち、香港に移住してプライベートエクイティファンドへの投資業務に転身。フランス、シンガポール、上海での留学後は、大手プライベートエクイティファンドで勤務。英語・中国語・韓国語・日本語を繰る。グローバル金融・教育・キャリアに関する多様な講演・執筆活動でも活躍。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』(東洋経済新報社)がある。

ミセス・パンプキン

1947年生まれ。立命館大学法学部卒業。一般的な家庭でありながら、4人の子どもはそれぞれ、プライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、カナダの大学教員などグローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。東洋経済オンラインでの長期にわたる人気連載「ミセス・パンプキンの人生相談室」では膨大な数の育児相談をこなし、さまざまな家庭の問題について、洞察あふれるアドバイスを提供している。


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