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一流の育て方
【第22回】 2016年6月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
ムーギー・キム,ミセス・パンプキン

日本語・和食・着物は、自分が一生付き合っていくものだから学びたい
国際派女子アナはこんなことを勉強している
【テレビ朝日・松尾由美子氏×ムーギー・キム氏特別対談】(後編)

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発売3ヵ月で15万部を突破し、子育てのみならず、ビジネスやあらゆる分野のリーダーシップを伸ばすビジネス書として、異例のベストセラーとなっている『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』。本書の内容に基づき、各界のリーダーと「リーダーシップの育て方」を論じる対談編をお送りしている。
今回は、テレビ朝日の松尾由美子さんをゲストに迎えた後編。しゃべる技術のみならずタレント性も求められる、いわゆる「女子アナ」の世界で正統派として注目される松尾由美子さん。現地の人と心を通わせる災害報道や、日本文化の発信などでも独自のスタイルが評価されているが、意外にも入社試験のときから「大失敗」をしてきたという。求められるものの多いアナウンサーという仕事と、ここまでどのように向き合い、自分を高めてきたのだろうか。(構成:ふみぐら社 撮影:柳原美咲)

本日のインタビューのポイント

 さて、本日はテレビ朝日アナウンサー・松尾由美子氏との対談第二弾である。

『一流の育て方』の第四章では「コミュニケーション能力の磨き方」を数多くの主体的な学生やビジネスリーダーの事例から論じている。

 そこで今回は、コミュニケーション能力の最強のプロフェッショナルである、プロアナウンサーの松尾氏に「コミュニケーション能力」の神髄についてお伺いした。

 光り輝くダイヤモンド読者の皆様のために、冒頭に要点を記しておこう。それはとりもなおさず、

1. 相手のことを知るためには、フィルターを通さず相手の言葉を勉強する
2. 国際コミュニケーションで求められるのは、完璧な英語より自国文化の深い理解(日本文化は一生付き合うものだから、大切に勉強したい)
3. 相手に寄り添うには、自分が相手を理解し、相手からも理解してもらうことが大事
4. コミュニケーションは、話し方などのテクニックより、本当に伝えたい情熱が大切

 というポイントである。

 ただ、以下のインタビューからはコミュニケーションスキルに関する内容にとどまらず、松尾氏の国際的な一面、日本文化をこよなく愛し深く勉強する姿勢、そして被災者に寄り添う姿勢から多くのことを感じていただけるであろう。
 

世界を知るには、まず「日本の文化」を知ること

ムーギー 前回、松尾さんは中学生の頃、英語の暗唱をずっとされていたという話をうかがいましたが、英語だけでなく中国語も伸ばされてますよね?そのきっかけは何だったんですか?

松尾 中国語に対する関心ということですよね。それは、高校生のときに新聞を読んでいて「なんでこんなに仲が悪いんだろう、私たち」って思ったのがきっかけなんです。やっぱり相手のことを知るためには相手の言葉を勉強したほうがいいんだろうなって。

ムーギー なるほど、その視点はすごく大事だと思います。なぜなら、普通は中国のことを知るにしても日本語の情報で日本側のフィルターを通して理解しようとしてしまう。それでは必ずしも現地で起こっていることや心情を正しく理解しているとはいえない。ときにはそうした報道をするメディアが偏見を助長することにもつながってしまいますよね。

松尾由美子(まつお ゆみこ) 宮崎県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』での約7年の現場経験を経て、現在、朝の情報まとめ番組『グッド! モーニング』(月 ‐ 金 あさ4:55~8:00)MC。午前2時に出社し午後8時に就寝する生活を続けている。加えて昨年10月からは、バイオリニスト五嶋龍氏を新司会者に招いた『題名のない音楽会』(日曜あさ9時~)のアシスタントとしても活躍中。同番組と『ももクロChan』(火曜深夜2時21分~)のナレーションも務める。

松尾 そうですね。

ムーギー その点、松尾さんのようなメディア側の人が現地の言葉を学んで、現地に入ってコミュニケーションしていこうというのは、非常に有意義だと思います。国際派の松尾さんは、2008年の北京オリンピックでも現地の方に中国語でいろんな取材をされていましたよね。

松尾 そんなに私、自分で国際的だとは思ってないんです。海外で生活した経験も子どもの頃に1年ぐらいしかないですし。英語も中国語も優れてるわけじゃない。でも前提として国際理解をするのなら、まず自分の国の文化をちゃんと知っておいたほうがいいなというのはあるんです。

ムーギー たしかに、日本の文化という点では、松尾さんは漢字検定や着物検定の勉強をされていたり、今も日本酒にはまってらっしゃいますよね。

松尾 よくご存じですね(笑)。

ムーギー 私は、女子アナマニアですから(非常に真剣な表情)。

松尾 最近は海外の方がインバウンドで日本に来られることも多いじゃないですか。そのときに彼らが期待しているのは、英語でコミュニケーションが取れるというよりも、日本のことをちゃんと紹介してくれる人だったりするんです。

 それなのに意外と私たち日本人のほうが自国のことを知らない。いざ海外の方から「日本のことがよくわかる場所に連れて行ってほしい」と言われても「どこだろう?」ってなりますよね。

ムーギー なりますね、たしかに。

松尾 そういった経験もあったりして、まず私たちが日本のことをちゃんと知らなければいけないなと思ったんです。それで最初に着物の勉強を始めて。アナウンサーとしてお仕事の中で着物を着ることも結構あったんです。そのときも自分は着物のことをちゃんと知ってないなと感じていましたし、視聴者の方に着物のことを伝えるためにも勉強しようと思いました。

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ムーギー・キム

1977年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA(経営学修士)取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、世界で最も長い歴史を誇る大手グローバル・コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、韓国・欧州・北欧・米国のほか、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より世界最大級の外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当したのち、香港に移住してプライベートエクイティファンドへの投資業務に転身。フランス、シンガポール、上海での留学後は、大手プライベートエクイティファンドで勤務。英語・中国語・韓国語・日本語を繰る。グローバル金融・教育・キャリアに関する多様な講演・執筆活動でも活躍。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』(東洋経済新報社)がある。

ミセス・パンプキン

1947年生まれ。立命館大学法学部卒業。一般的な家庭でありながら、4人の子どもはそれぞれ、プライベートエクイティ・プロフェッショナル、ニューヨーク州弁護士やロンドン勤務の公認会計士、カナダの大学教員などグローバルに活躍するプロフェッショナルに成長。東洋経済オンラインでの長期にわたる人気連載「ミセス・パンプキンの人生相談室」では膨大な数の育児相談をこなし、さまざまな家庭の問題について、洞察あふれるアドバイスを提供している。


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