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議員の海外スポーツ大会視察は本当に必要か

相沢光一 [スポーツライター]
【第402回】 2016年6月28日
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議員の海外スポーツ視察は費用がかかり過ぎなのでは!? 写真はリオ五輪の会場のひとつ、マラカナン競技場

 政治資金の私的流用疑惑などが次々と明らかになって舛添要一東京都知事が辞任に追い込まれたが、これを機に政治家が使う公金に厳しい目が向けられるようになった。

 先週は、昨年10月のラグビーW杯イングランド大会を視察した東京都議団にかかった費用が報道され、その「大名旅行ぶり」に批判が集まった。参加したのは都議11人と随行職員3人の計14人。5泊7日の日程で、大会運営の視察や準決勝の観戦などが盛り込まれた。これで総額1970万円。単純に人数で割ると、ひとり当たり約140万円である。

通常の海外観戦ツアーより割高
数々の疑問が残ったラグビーW杯視察

 ラグビーW杯の観戦ツアーは旅行各社が売り出していたが、比較的高めの料金設定だったJTBのツアーを見ると、最も安いのは日本代表戦1試合(対サモアか対アメリカ)を観戦する3泊5日のツアーで53万5000円。都議団と同じ準決勝を2試合観戦する4泊6日のツアーは76万5000円。日本が世界を驚かせた南アフリカ戦をはじめ、4試合を観戦できる7泊9日のツアーでも84万5000円だ。

 これと比べると都議団の旅費はかなり高い。

 都側の説明によると、航空運賃はビジネスクラスを利用したこと(観戦ツアーはエコノミークラス)、大会期間中はホテルが高騰するため1泊8万2600円の宿泊代がかかったこと、準決勝のチケット代が14人分で約159万円で、通訳やガイド、移動のクルマ代などに約219万円かかったという。ビジネスクラス利用の是非はともかく、複数の試合を観戦できるツアーがこれより安く収まっているのだから、旅行代理店に掛け合えば、費用は節減できたはずだ。

 次回のラグビーW杯は日本で行なわれる。イングランド大会では次回開催国として「ジャパン・パビリオン」が設けられ、東京を含む開催12都市の県知事や市長が地元のPRを行なった。各都市のトップや大会運営関係者が現地に行く必要があったことは確かだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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