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世界のエリートがやっている 最高の休息法
【第16回】 2016年8月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
久賀谷 亮

いつも「同じこと」を考えてしまう人は要注意!!その「思考グセ」が脳疲労を招く!

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「どれだけ休んでも疲れが取れないのは、あなたの脳が疲れているからでは?」――イェール大学で学び、アメリカで開業した精神科医・久賀谷亮氏の最新刊『世界のエリートがやっている 最高の休息法』が、発売3日にして大重版が決定する売れ行きを見せている。
最先端の脳科学研究で見えてきた「科学的に正しい脳の休め方」とは?同書の中からストーリー形式で紹介する。

▼ストーリーの「背景」について▼
もっと知りたい方はまずこちらから…
【第1回】「何もしない」でも「脳疲労」は消えずに残る
―あんなに休んだのに…朝からアタマが重い理由
http://diamond.jp/articles/-/96908

【第2回】脳が疲れやすい人に共通する「休み=充電」の思い込み
―「疲れ→回復→疲れ…」のスパイラルから抜け出すには?
http://diamond.jp/articles/-/96965

【前回までのあらすじ】脳科学を志して米イェール大学に渡ったにもかかわらず、伯父が営むベーグル店〈モーメント〉を手伝うことになったナツ(私:小川夏帆)。ヨーダ(イェール大学教授)のアドバイスもあって、少しずつ店にもスタッフにも変化が現れ始めていた。次々と「脳の疲れ」から立ち直っていくメンバーの中にあって、ナツが気がかりだったのがトモミの存在だった。
久賀谷 亮
Akira Kugaya, PhD/MD
医師(日・米医師免許)/医学博士
イェール大学医学部精神神経学科卒業。アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。
日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。
2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療を展開中。臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。
脳科学や薬物療法の研究分野では、2年連続で「Lustman Award」(イェール大学精神医学関連の学術賞)、「NARSAD Young Investigator Grant」(神経生物学の優秀若手研究者向け賞)を受賞。主著・共著合わせて50以上の論文があるほか、学会発表も多数。趣味はトライアスロン。

なぜいつも「同じこと」を
考えてしまうのか?

 「医療以外の場面でもマインドフルネス認知療法を取り入れる方法ってないんでしょうか?私が〈モーメント〉のみんなにも教えてあげられるような」

このとき、私の頭の中にはトモミの顔が浮かんでいた。トモミはスタッフの中では最も従順で、そつなく仕事をこなしているように見える。以前のカルロスのようなうっかりミスもないし、ダイアナのようにイライラをまき散らすこともない。瞑想スペースを設置したときにも、比較的早い段階で参加してくれた素直な性格の持ち主だ。

ただ、気がかりなことがないわけではなかった。マインドフルネスを実践するようになってから格段にミスが減ったカルロスや、明らかに表情に柔和さが出てきたダイアナと比べると、トモミには表立った改善が見られないのだ。淡々と仕事をこなしているのでつい見逃してしまいそうになるが、よく観察していると、仕事中でも彼女は思い詰めたような表情をしている。

月に1回のレイジー・デー制度を導入したあとも、彼女だけがまだ今月の有給休暇を取得していない。ひょっとしたら、いま最も休息を必要としているのはトモミなのかもしれなかった。

 「〈モーメント〉でもできる方法……か。では、特別に伝授してしんぜよう!」

今日はやけにもったいぶっている。何かいいことでもあったのだろうか。「以前に教えたブリージング・スペースを覚えておるかの?念のためにおさらいしておくと、これは3ステップから成っておった」

(1)瞑想しながら、ストレスの原因をフレーズ化して、身体の変化を観察する

(2)呼吸に注意を向け、いまここを意識する

(3)意識を身体全体に広げる。緊張のある部分に呼吸を吹き込む

 「うむ、ブリージング・スペースで、ストレスの原因を一文の形にしたのは、身体の緊張をほぐすためじゃったが、ここでは、ストレスの原因となっている考え方(認知)のクセを加工しやすくするのが目的じゃ」

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久賀谷 亮(くがや・あきら)

医師(日・米医師免許)/医学博士
イェール大学医学部精神神経科卒業。
アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。
日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、
イェール大学で先端脳科学研究に携わり、
臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。
そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。

2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。
同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、
最先端の治療を取り入れた診療を展開中。
臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。

脳科学や薬物療法の研究分野では、
2年連続で「Lustman Award」(イェール大学精神医学関連の学術賞)、
「NARSAD Young Investigator Grant」(神経生物学の優秀若手研究者向け賞)を受賞。
主著・共著合わせて50以上の論文があるほか、学会発表も多数。趣味はトライアスロン。


世界のエリートがやっている 最高の休息法

イェール大で学び、米国で18年診療してきた精神科医が明かす、科学的に正しい「脳の休め方」とは? 脳の消費エネルギーの60〜80%は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われています。これは、脳が意識的な活動をしていないアイドリング状態でも動いている脳回路。この回路が働き続ける限り、ぼーっとしていても、脳はどんどん疲れていくわけです。つまり、DMNの活動を抑える脳構造をつくり、脳にたしかな休息をもたらすことこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートなのです。

「世界のエリートがやっている 最高の休息法」

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