ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
『週刊ダイヤモンド』特別レポート

FTAとEPAの潮流に取り残される日本
~高まる韓国の存在感!

週刊ダイヤモンド編集部
2010年2月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

世界の経済連携が活発だ。今年は新たにASEANとインド、ASEANとオーストラリア・ニュージーランド、韓国とインドの連携協定が発効。韓国はEUとの協定も年内発効の見通し。日本はこの流れに乗れずこのままでは競争ハンディを負ってしまう。状況を打破するには何が必要か。政財官各界の取材で探った。(「週刊ダイヤモンド」副編集長・大坪亮 本誌委嘱記者・田原寛)

 「韓国とEUのFTA(自由貿易協定)に最も脅威を感じているのが電機メーカー。自動車メーカーもここにきて危機感を募らせている」。日本経済団体連合会のある幹部はこう語る。

 2009年10月に仮署名を果たした韓国・EUのFTAは、現在、分厚い協定書をEU加盟各国の言語に翻訳、今後、欧州議会と韓国議会の承認を経て、年内にも発効する見込みだ。

 

 EUは現在、電気・電子製品に最高で14%という先進国では異例の高い関税をかけている。日本メーカーが得意とするテレビやDVDレコーダーなども関税は14%。FTAが発効するとこの関税が5年以内に撤廃される。韓国メーカーは関税ゼロでEUに輸出できるようになるのである。

 EUとFTAを結んでいない日本を含む他国は、この恩恵を受けられない。日本製品は韓国製品に対して14%分の価格競争力を失うことになる。

 ユーロに対する韓国ウォンと日本円の為替レートの差で、ただでさえ日本製品は現地で割高になっているのにである。

EUへの輸出増で
1兆円超の経済効果

 調査会社の米ディスプレイサーチが発表した世界テレビ市場の最新のメーカー別シェアは、サムスン電子、LG電子の韓国勢が1位、2位を占め、ソニー、パナソニック、シャープの日本勢は後塵を拝している。2位LGと3位ソニーの差はこのところ広がるばかりだ。

 その状況で韓国勢はEU5億人市場へのフリーアクセス権を手に入れ、日本勢は取り残されるのである。危機感を募らせるのも無理はない。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


『週刊ダイヤモンド』特別レポート

『週刊ダイヤモンド』編集部厳選の特別寄稿と編集部による取材レポートを掲載。本誌と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。

「『週刊ダイヤモンド』特別レポート」

⇒バックナンバー一覧