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株式市場透視眼鏡

材料難の今こそ投資尺度重視
有用なPBR‐ROEモデル

吉野貴晶
2010年10月27日
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 株式市場は手がかりとなる材料に欠けているが、こうした状況においてはむしろ、投資尺度を基準に魅力が高い割安株に注目すべきだろう。今回はPBR(株価純資産倍率)‐ROE(株主資本利益率)モデルに注目した。このモデルはROEの水準から見て割安なPBRに注目する投資である。

 PBRは株価を1株当たりの純資産で割って求める。1株当たりの純資産とは、企業が解散した際に、投資家に帰属する資産の価値だ。この価値が株価より高い(PBRが1倍割れ)ことは、投資した企業が解散しても投資家には、純資産の価値と時価との差額が上乗せで分配されることを意味する。

 それではこのPBRが1倍を割っている企業は割安といえるか。9月末時点でPBRが1倍割れしている企業は東証1部の65.5%となった。この数値を見る限り日本株は割安株が過半だ。

 しかし、本当にこのPBRのみを信頼していいのか。ここでROEも考える必要がある。ROEは税引き後利益÷株主資本。株主資本に対し、どの程度利益が得られるかという収益性を見る指標だ。

 PBRに話を戻すと、PBRが1倍を上回り純資産より割高に評価される根拠には、ROEが高いという背景がある。なぜなら、株主資本を効率的に運用して、利益を稼いでいることが評価されるからだ。利益を稼げば、配当など投資家に直接還元しないぶんは企業の内部留保として翌年の純資産に積み上がる。ROEが高ければ内部留保の積み増しで将来のPBRは足元より低くなると期待される。

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