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チームがないのは、わずか11県。急拡大した「地方プロチーム」は本当に根付くのか?

――企業スポーツ崩壊が後押しした、プロスポーツの地域密着型

  WBCの注目度があまりにも高かったせいで影が薄くなってしまったが、3月7日、Jリーグが開幕した。その試合結果をテレビや新聞などで見て、「聞き慣れないチームがずいぶんあるなぁ・・・」と感じている人も少なくないはずだ。

 今年、J2にはアマチュアの日本フットボールリーグ(JFL)から3チームが昇格した。栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山だ。また、昨年昇格した2チーム、ロアッソ熊本、FC岐阜もまだ知名度は低い。「こんなチーム、いつできたの?」と思う人も多いだろう。

 が、これらは昨年J2に降格したかつての名門・東京ヴェルディや、カズ(三浦知良)が在籍する横浜FCとも試合をするれっきとした“プロチーム”である。

 Jリーグを例に出したが、これ以外の競技でも各地に続々とプロチームが誕生している。

野球の独立リーグ、バスケのbjリーグで
地方のプロチームが続々

 野球では独立リーグ。2005年に四国4県による「アイランドリーグ」が誕生した。08年からは九州の福岡、長崎が加わり、6チームの四国・九州アイランドリーグになっている。

 07年には新潟、富山、石川、長野4県による「北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)」がスタート。これも翌08年には福井と群馬が加わり、6チームでリーグ戦を行なっている。

 そして今年は「関西独立リーグ」が始まる。史上初の女子プロ野球選手(吉田えり投手・神奈川県立川崎北高3年)が生まれたことで話題を呼んでいるリーグだ。初年度に参加するのは3府県4チーム。既存のプロ野球球団がある大阪に1、兵庫に2チーム、これに和歌山が加わった。来年には三重が参加を予定。将来的には京都や奈良、滋賀、愛知などにもチームが作られ、12球団のリーグにする構想があるという。

 また、05年にはバスケットボールのプロリーグ「bjリーグ」が生まれた。こちらは初年度、宮城(仙台)、新潟、東京、埼玉、大阪、大分をホームにする6チームでスタートしたが、翌06年には富山と香川(高松)、07年には福岡と沖縄、08年には静岡(浜松)と滋賀のチームが参入。現在は東西6チームずつに分かれ、12チームでリーグ戦が行なわれている。

厳しい財政状況で
選手にしわ寄せも・・・

 J2に昇格しプロになったばかりのサッカーチームも、独立リーグのチームも、bjリーグのチームも財政状況は厳しい。

 J2とbjの平均的選手の年俸は300万円程度。独立リーグの選手にいたっては、シーズン中(4月~10月)に15~20万円程度の月給がもらえるだけで、シーズンオフにはアルバイトをしなければ生活できないといわれている。プロ野球やJ1のトップクラスの選手とは比べものにはならない額だ。それでもプレーをして報酬をもらっているという点では、彼らも立派なプロである。

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著者プロフィール

相沢光一
(スポーツライター)

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」

この連載について

サッカーから野球、大相撲や陸上に至るまで、あらゆるスポーツニュースを独自の視点で解説!スポーツニュースの「セカンド・オピニオン」を目指します。

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