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第440回
高血圧の基準値は据え置きも管理は厳格化へ、治療ガイドライン改訂
世界の高血圧治療は一時の「緩やかな降圧」から一転、「厳格に管理」の流れにある。一昨年25年ぶりに改訂された米国のガイドライン(GL)では、高血圧の基準値を従来の140/90mmHgから、130/80mmHgへ変更。同じ値を採用してきた日本の動向が注目されていた。
第438回
ナトリウムとカリウムの最適摂取量は?18ヵ国10万人調査から
血圧、心血管疾患と関係が深いミネラルといえばナトリウム(Na)とカリウム(K)である。簡単にいうとNa、つまり塩分過多では血圧が上昇し、Kの摂取量が多いと血圧は下がる。世界保健機関(WHO)は1日の摂取基準としてNa2.0グラム未満、K3.5グラム以上を推奨している。
第8回
足の血管の病気は、直接命に関わることが少ないとされ、心臓や脳などの病気に比べると本来あまり重要視されていません。ところが、足の動脈や静脈のトラブルは、他の主要臓器の重篤な疾患の前触れとなることがあり、時に命に関わる疾患の原因ともなり得ます。
いよいよ冬本番。1日の寒暖差が大きくなる季節は、何気ない普段の生活の中に、血圧の乱高下から突然死を招く危険因子が潜んでいるため、要注意だ。では、具体的には冬場のどのような行動に気をつければいいのだろうか。
第65回
毎月17日は「減塩の日」。減塩による高血圧予防啓発のために制定されました。しかし「減塩」と言っても、正しい減塩法を理解している方は少ないように感じます。そこで今回は、減塩対策の一環として身近な食品の塩分量を比較してみます。
最悪の場合、死にもつながりかねない高血圧対策はどのように行うべきか。一般的に血圧を下げるのに欠かせないといわれている「減塩」を挫折せずに続けられる方法を提唱するのが、24時間血圧自己測定の世界記録保持者でもある渡辺尚彦医師だ。
第34回
40歳から74歳の日本人の2人に1人が高血圧と言われています。「薄味好き」と思っていても、知らず知らずのうちに濃い味に慣れている場合も。今は血圧の数値に問題がない方も、ここで挙げる5項目に1つでもチェックがついたら黄信号です。
【第239回】
血圧も血糖も正常なのに…リスク因子non HDL-Cとは?
そろそろ春の健診だ。このところ診断基準がちょこちょこ変わり、現場も少々混乱気味。ここらで整理しておこう。中高年・メタボ諸氏がまず、注意すべきは血圧値。心筋梗塞はもちろん、日本人に多い脳卒中の発症リスクなので、本人ばかりか家族の将来にも影響を及ぼす。
第231回
心疾患予防は減塩より減糖 1日量は25グラム以下に?
心疾患のリスクといえば、高血圧。高血圧のリスクといえば、塩分。2015年版の日本人の食事摂取基準では、18歳以上の男性の食塩摂取目標量は1日につき8グラム未満、女性は7グラム未満とされている。
第211回
年寄りの冷や水?中高年のヘッドバンギング
真夏のロックフェスも一巡し、往年のロック小僧たちも一息ついているだろうか。身過ぎ世過ぎに汲々としている若年層より、可処分所得に余裕がある中高年層をターゲットにしたエンターテインメントが盛り上がっているのは世界的傾向で、ついに世界五大医学誌の「ランセット」にまで「オヤジとロック」に関連する症例報告が掲載された。
第209回
夜間の血圧変動幅がリスク 24時間自由行動下で計測を
血圧の基準値に関する議論が続いている。冷静に考えると、ピンポイント測定で健康・不健康を判断するには無理があった、ということだろう。だいたい血圧という代物は、1日中変動している。一般的には夜間が一番低く、起床前から起床後に上昇。さらに夕方から夜にかけて低下というリズム(日内変動)を刻む。
第2回
年間200人もの死者が!早朝ゴルフで突然死しないための5つの処方箋
日本では35歳~65歳に一番多いといわれているゴルフ人口。日頃忙しすぎて運動できないから、休日のゴルフが唯一「体を動かす機会」というビジネスパーソンも少なくないかもしれません。しかしそこには、年間200人もの突然死を招く「死の恐怖」が隠されていたのです……。
第199回
日米で降圧目標値が緩和 あらためて血圧を考える
4月1日、日本高血圧学会から「高血圧治療ガイドライン2014」が発行された。一般人に関係があるのは、若年~中高年の降圧目標値が従来の130/85mmHg未満から、140/90mmHg未満に緩和された点だろう。
第193回
中高年期は草食系へ!?ベジタリアンで血圧改善
春の健診シーズンである。今年から特定健診──いわゆる「メタボ健診」を受ける方は、ようこそ中高年期の健康危機管理へ、といったところ。生活改善のポイントは何といっても食事。ベジタリアン型の食事は、上下の血圧を下げることがわかった。
第191回
女性の脳卒中ガイドラインが初登場 妊娠など特有のリスクに注目
性差医療という言葉がある。1980年代に登場した概念で生殖器の疾患以外でも男女の“性差”に配慮した医療を指す。例えば、心筋梗塞は男性なら30代以降に発症数が増えるが、女性は閉経後の60代以降。男女の発症率が等しくなるのは70歳を過ぎてからだ。
第179回
20歳以降の10kg増に注意 今が適正体重でも糖尿病リスク
20歳以降に10キログラム以上太ると、糖尿病の発症リスクが3倍になるようだ。東京大学は公衆衛生学教室の報告から。調査対象は、36~55歳の日本人男女1万3700人で、このうち、男性が2962人だった。健康診断の数値を5年追跡し、その間の糖尿病発症率と体重変化の関係を分析している。
第175回
雷鳴頭痛と首曲げが鍵 クモ膜下出血を表す痛みとは
脳卒中の約1割を占める「クモ膜下出血(SAH)」は、中高年期の突然死要因の一つ。「今までに経験したことがないほどの頭痛」を伴うといわれているが、実際に救急外来を受診する急性頭痛のうち、SAHは数%にすぎない。
第169回
果物ジュースはかえって裏目!?糖尿病予防なら丸ごと果物
野菜と果物は体によいが、食べるのが面倒──なので果汁飲料を愛用する諸兄も多いだろう。ところが、これが裏目に出るらしい。8月、英国の医学誌「BMJ(オンライン版)」に掲載された米ハーバード公衆衛生大学院の研究グループの報告から。
第158回
運動、血圧・脂質管理、etc. 脳卒中を予防する7つの習慣
世の中には「わかっちゃいるけど……」ということが多々ある。長年親しんできた生活習慣を変えることもその一つ。先月、医学誌の「脳卒中(Stroke)」に「生活習慣を“ちょっと”変えるだけで、脳卒中の発症リスクが大きく下がる」という研究報告が載ったのだが……。
第155回
人工甘味料でも糖尿病リスク ダイエット飲料の過飲に注意
健康的、のコンセプトで次々に登場している「ダイエット飲料」。特に人工甘味料を使ったカロリーゼロ系の炭酸飲料はすっかり定着した感がある。ところが、最近人工甘味料に関する警告的な研究報告が相次いだ。