職場に親しい友人を持つことは仕事の生産性や満足度を高めることが示されている。だが、人間関係を深めすぎるとデメリットも生じる。友人の存在が重荷となり、あなたの貴重な時間を奪われてしまうのだ。仕事に支障をきたさないよう同僚との適度な距離感を保つために、筆者は6つの方法を提示する。


 職場に親しい人がいると、生産性や仕事への満足度が増し、離職率が低くなる

 だが、マイナス面もある。友人の存在が大きく重くなりすぎたとき、あなたはどうすべきなのだろうか。友人のことに時間を取られて仕事に支障を来すことがないようにするには、どうすればよいのか。友情と仕事は、どのように線引きできるのか。どうしたら相手を傷つけずに、それができるのだろうか。

 ●専門家のアドバイス

 共感は、感情的知性(emotional intelligence)の重要な特性の一つであるため、職場で人と意味深い関係を築くうえで役立つ財産だ。しかし、感情に支配され、職場の友情に深入りして仕事をする気力や生産性を損ねるのは問題だと、『ハーバード流こころのマネジメント』の著者、スーザン・デイビッドは言う。

 ペンシルバニア大学教育学大学院の上級フェローで、How to Be Happy at Work(未訳)の著者、アニー・マッキーも同意見だ。「必要とされるのは嬉しいことですが、度を過ぎれば重荷になります。誰かの問題に時間を取られすぎると共感どころではなくなり、また、問題をなんとかしようとするあまり、不安や恐怖さえ感じるようになってしまうこともあります」

 同僚との人間関係が密になりすぎたと思ったら、以下を実行しよう。