共働きカップルの数は増加しており、子どもを持つ夫婦の場合はその割合がより高まっている。経済的安定や相互のサポートを得られることなど、共働きのメリットは大きい。しかし、2人とも仕事を持っているからこその難しさもある。その恩恵を最大限に得るために、5つのポイントを示す。


 米国労働統計局の最新の調査によると、米国の既婚カップルの半分近くが共稼ぎでいる。子どもがいる既婚カップルの場合はさらに多く、63%を占める。子どもの有無にかかわらず、経済的な安定や、パートナーがどちらも充実した働き方を追求できることなど、共稼ぎの利点はとても大きい。

 ただし、共稼ぎカップルならではの問題や代償もある。私はエグゼクティブコーチとして、共稼ぎのクライアントから職場だけでなく家庭に関する助言を求められることが増えている。2人とも多忙で責任の重い仕事を持っている場合、共稼ぎの恩恵を活かし、職場でも家庭でも最高の自分でいるためにはどうすればいいだろうか。

 共稼ぎカップルが特に頭を悩ませるのが、特定の時期にどちらのキャリアを優先させるかという話し合いや、2つの仕事のスケジュールと家事や家族のイベントの調整、家庭生活と仕事生活の健全な境界線を維持することだ。

 家族によって事情は異なるが、私が見てきた共稼ぎカップルでこうした問題を乗り越えている人々は、自分たちの時間とエネルギーを1つのユニットとして最適化する仕組みをつくっている。私のクライアントの習慣の中でも、特に効果の高いものを紹介しよう。