安全品質管理レベルと業務時間短縮が両立する

リリースから2年余りが経過し、「SpectA KY-Tool」のユーザー数は着実に増加している。既に数多くの導入成功事例が報告されており、中でも大きな成果を上げているのが国内外の社会インフラの建設や環境・防災工事で実績がある日特建設だ。

同社は、中期経営計画2023「Next Challenge Stage Ⅲ」で「人的資本の確保と育成」「生産性の向上」を重要課題に設定。その課題解決の土台として「安全衛生・品質管理の強化」を掲げ、「SpectA KY-Tool」を導入した。

日特建設には、会社設立から75年以上の間に蓄積された安全品質に関するノウハウと教訓がある。
「その膨大な“ノウハウと教訓”を、人に依らず現場に依らずジャストインタイムで活用できるようになったので、キャリアの浅い担当者でも危険やトラブルリスクの感知が可能になりました。これが『SpectA KY-Tool』の大きなメリットだと実感されているようです」と、井戸プロダクトマネージャーは語る。

ちなみに、日特建設が「SpectA KY-Tool」の導入後に行った社内アンケート調査では、「若手社員・作業員への教育効果がありますか?」という問いに93%が「有効だ」と回答。「業務時間の短縮やスキルアップができますか?」との設問には、75%が「できる」と答えている。

井戸プロダクトマネージャーは、「安全管理のための情報収集やコミュニケーションが効率化されれば、おのずと業務時間が短縮され、生産性も向上します。安全確保と納期厳守の取り組みは両立しないと思われがちですが、発想を転換すべきではないでしょうか」と提言する。

別の大手ゼネコンも、「SpectA KY-Tool」の導入によって、若手の現場担当者でもベテランと同等以上の安全管理が行えるようになったことを実感している。

同社がある現場で行った調査によると、「SpectA KY-Tool」を導入する前の現場担当者によるリスクの洗い出し件数は、熟練者が9件、若手が5件と、ベテランによる洗い出しの件数が圧倒的に多かった。“経験の差”が如実に表れた格好だ。

ところが、「SpectA KY-Tool」を導入後は、若手の現場担当者が29件(熟練者の3倍)ものリスクの洗い出しを行っている。しかも導入前に比べて、重大性や発生の可能性が高いリスクを数多く洗い出すことができた。

「SpectA KY-Tool」を活用する業種の幅は広い。建設業の他、プラント(鉄鋼・石油・化学)やエネルギー・インフラ(電力・ガス)、素材、重電など、大型装置を動かし、安全管理が求められる現場での活用が広がっている。

桶田シニアマネージャーは今後について、「ソリューションとしての進化をさらに追求する一方、労働災害の根絶は世界的なテーマでもあるので、ASEAN(東南アジア諸国連合)などグローバル市場にも展開していきたい」と語る。

安全管理のための情報がジャストインタイムで共有できる「SpectA KY-Tool」は、工事がますます増加し、労働人口が減り続けるこれからの時代に欠かせないツールとなるだろう。SOLIZEは現在、ダイヤモンド・オンラインの読者向けに「SpectA KY-Tool」の無償トライアルを行っているので、一度試してみてはいかがだろうか?

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