約30のクラウドと連携
業務効率も改善する

アルコール検知器の提供だけでなく、事業者による安全運転管理業務全般を支援しているのも同社の特色だ。

「飲酒運転を撲滅するには、機器の活用だけでなく、管理・運用体制の確立、従業員への教育など、多面的な取り組みが不可欠です。当社は、アルコール検知器を導入されるお客さまに対して、内情をヒアリングし、課題を浮き彫りにした上で、その課題を解決できる運用の提案をしています」

なお、中央自動車工業では、担当者のほぼ全員が“飲酒運転防止インストラクター”の資格を取得している。その知見を基に、全国各都道府県の安全運転管理者講習会などで飲酒運転撲滅のためのセミナーを開催するなど、社会貢献活動にも積極的だ。

もう一つ、中央自動車工業が「白ナンバー」事業者による安全運転管理を支援するために取り組んでいるのが、運行管理やテレマティクスなどのクラウドサービスとの連携強化である。

「ソシアック」シリーズには、クラウド管理型の機種が用意されており、計測結果をスマートフォンに配信することができる。

その結果をクラウドで収集・記録できるようにすれば、安全運転管理者とドライバーの業務負荷が大幅に軽減されるのだ。

「23年12月の改正法の施行では、アルコールチェックの結果を1年間記録・保存することも義務化されました。記録・保存はドライバーごとに1日2回(運転前、運転後)実施する必要がありますが、当社の調査では、これらの業務を紙からクラウドなどのデータ管理に移行すると、管理者の業務時間が約半分に削減できることが分かりました」

現在、「ソシアック」シリーズは約30のクラウドサービスと連携している。これほど多くのサービスとコラボレーションできるのは、記録の基となる計測結果の精度が高い証左だ。逆に言えば、「ソシアック」シリーズを選ぶと、より多彩なクラウドサービスとの連携が可能となり、安全運転管理体制の強化と効率化が図れるわけである。

酒井取締役は、「ドライバーの点呼をロボットに行わせる仕組みや、アルコールチェックをパスしなければ車が動かないインターロックシステムなど、さまざまなソリューションとの連携が実現しています。今後も各社との協業を強化していきますので、ご期待ください」と結んだ。

●問い合わせ先
中央自動車工業株式会社
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