
渡辺 博校長
日本大学の教育理念である「自主創造」を実践し、自ら学ぶ、自ら考える、自ら道をひらく人材を育成するために、「健康・有為・品格」を校訓に掲げる日本大学藤沢高等学校・中学校。スクールミッションは、幅広い知識で自ら問題を解決し、心身ともにバランスのとれた豊かな人間性を養うこと。グローバル社会に対応できる、心身が満たされた「ウェルビーイング」な人材の育成を目指す。
着任して2年目の渡辺博校長は、日大藤沢で40年近く教員を務めた。校長になってからも生徒に親しまれ、夏休みの補習に参加した高3生に質問されて教えたり、生徒会の幹部たちから、学校行事の反省と今後について議論したいと申し入れがあり、校長室で話し合ったりした。
さらに、喜ばしい再会もあった。「隣接する日大生物資源科学部の卒業式で、教え子に会いました。中学の1期生で、3年間教え、後に生物資源科学部の獣医学科へ進みました。獣医師の資格だけでなく、博士号を取り、国公立大学の教員になると聞いて、大変うれしく思いました」。大学の進学実績も好調だ。現役進学率は95%、日大志望者の日大進学率は99%。2024年度は東大合格者も出て、難関私大の合格者も増えた。
渡辺校長は「担任の先生たちの待つ力が強い。高3の夏ごろに、指定校推薦を決めようとする生徒もいるのですが、担任が、ワンランク上を目指そう、もう少し頑張ろうと声を掛け、教えるというより、育てている。生徒を信じて待てば、自主性が育まれ、いい結果が出ます」と語る。
英会話や海外研修が充実
フィールドワークも人気
多様な授業も、生徒の積極性を引き出す。「グローバル教育は、中1は12月の国際理解教育で集中的に行います。中2になると、体験型英語学習施設へ。中3は、希望制で夏にオーストラリア語学研修があります。オンライン英会話もできますし、段階的な国際教育を実施しています」と渡辺校長。
フィールドワークは、隣接する日大生物資源科学部の畑を活用して、中1から総合的な学習の時間で農場実習をする。野菜を育てる準備から収穫まで、学ぶことは多い。中2は食品加工実習で、ソーセージなどの加工食品を作る。大学生と一緒に体験することもプラスになる。また、今年度より隣接する学部と連携して「生物資源体験プログラム」を中3から実施。大学の教員による授業を受講できる放課後講座も開設する。大学との連携もさらに広がっている。
スポーツ分野では、国際的に活躍する生徒らも目立つ。例えばサッカーでは20歳以下の日本代表として活躍する生徒、水泳では、オリンピック選手を輩出するなど、枚挙にいとまがない。心と体を育む環境を提供しながら、生徒の可能性を引き出す日大藤沢。“一人ひとりが輝ける”よう、全力でサポートしていく。

日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校
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