共立女子第二中学校高等学校
佐藤聖一校長

 共立女子学園全体の教育指針は「リーダーシップの共立」。その中でも共立女子第二は独自に「セルフリーダーシップ」を掲げる。2025年4月、新たに就任した佐藤聖一校長は「社会の中で自分の役割を見いだし、貢献していくことが、セルフリーダーシップの発揮だと思っています」と語る。

 生徒たちは、クラスや部活、委員会などの日常の場面で、他の生徒とコミュニケーションを取りながら、自らの役割を見いだし果たしていく。「セルフリーダーシップ」を身に付けた生徒たちは卒業後、それぞれの道へと羽ばたき、自分らしい人生を歩んでいく。24年には、法科大学院で学んでいた卒業生2人が現役で司法試験に合格。佐藤校長は「自分自身の生き方を自らリードし、自分らしく社会に貢献していく姿をうれしく思っています」と喜ぶ。

「英語コース」からは
海外・国際系大学に進学

 高校では22年度から4コース制を導入し、それぞれの進路希望にきめ細かく対応している。高1で「特別進学」「総合進学」「英語」の3コースに分かれ、高2からは「総合進学」の生徒のうち、共立女子大学の文系志望者が「共立進学」に進む。

 英語コースは、ニュージーランドへの3カ月間の留学が必須で、生徒たちはCEFR(セファール)のB2レベル(英検準1級程度)の英語力の習得を目指すのが特徴だ。25年3月に卒業した英語コースの1期生は、オーストラリアのグリフィス大学や、国際教養大学、上智大学外国語学部、明治大学国際日本学部といった国際系大学・学部に進学した。

 英語コースに限らず、他大学への進学を希望する場合、共立女子大学の推薦を得た上で安心して受験できる仕組みもある。

 共立女子大学との連携も強化している。同大学への進学を希望する生徒は、アラビア語、地域研究などの大学の授業を受けることができ、取得した単位は進学後の単位数として算入される。他にも24年9月には津田塾大学との高大連携協定を締結。大学での学びに触れる機会がより広がった。

 共立女子第二には、部活を一生懸命頑張る生徒、趣味に熱中する生徒、友達と楽しく過ごしたい生徒など、さまざまな生徒がいるが、「それぞれの価値観や個性を大切に認め合う雰囲気を感じます」(佐藤校長)。卒業生からは「6年間を通じて、豊かな自然の中で友達との絆を深めることができた」という声が多く聞かれるという。

 学校全体に、伸び伸びと温かな雰囲気が満ちており、「25年4月には春の日差しの中、外で新入生歓迎会が開かれました。先輩たちが新入生に『一緒に部活をしよう』『学校生活ではこんな楽しいことがあるよ』と優しく声を掛けていたのが印象的でした」(佐藤校長)。

 八王子の丘陵地に位置する自然豊かなキャンパスが、自分らしく成長していく生徒一人一人を見守っている。

もともと大学があった広大なキャンパスだけに、大学時代から使われてきた図書館やテニスコート、体育館などの施設が充実している
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共立女子第二中学校高等学校
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