サレジアン国際学園中学校高等学校

尾﨑正靖募集広報部長

 「21世紀に活躍できる“世界市民”の育成」を掲げるサレジアン国際学園中学校高等学校。「変化が激しい時代に、自分で考え、行動できる人を育てたい」と、募集広報部長の尾﨑正靖教諭は語る。

 「本科」と「インターナショナル」の2コースを設置し、生徒の多様な進路希望や関心に応える専門的な教育を展開している。

 本科ではPBL(問題解決型学習)型授業や探究型の授業を実践。中2~高2はゼミに所属して個人研究に取り組む。テーマはプログラミング、脳科学、化粧品、文芸批評などとさまざまだ。

 尾﨑教諭は「自分で考え、分析し、発表する機会が多いので、引っ込み思案だった生徒も論理立てて自分の意見を話せるようになります」と、手応えを語る。

 一方のインターナショナルは、急速に変化するグローバル社会で活躍できる英語力を育成。生徒たちは英語の習熟度別にアドバンストグループ(AG)とスタンダードグループ(SG)に分かれ、授業を受ける。

 AGは中学入学時に英検2級相当の生徒が対象。高校ではデュアル・ディプロマ・プログラム(DDP)を導入し、西オーストラリア州の高校卒業資格を得ることができる。DDPにより、AP(Advanced Placement)の受験も可能になるなど、海外大学への進学も後押しする。SGは入学時の英語力は不問。週10時間の充実した英語の授業で飛躍的に英語力を高めていく。2026年度から、数学や社会の授業を英語で実施することも予定している。

 24年度からは中1で本科とインターナショナルの生徒が一緒になったハイブリッド学級を編成。海外の居住経験がある生徒や、研究テーマが明確に定まっている生徒など、多彩な生徒が議論することで多様な意見を交わせるようになったという。

 さらに26年度からは本科の中に、理系に特化したグループ「MEDICO(メディコ)」を設置する。医学やデータサイエンスに興味を持つ生徒を想定し、実験に多く取り組んだり、中2以降の数学・理科は取り出し形式での授業となる。

25年春に1期生が卒業
主体的に学び、進路を実現

 25年3月には高校入学の共学化1期生が卒業。大学を総合型選抜で受験した生徒たちは探究型学習で培った論理的思考と表現力を武器に、上智大学をはじめとする難関大学へと羽ばたいた。「今後は、中高6年間を本校で過ごした生徒がどんな進路に進むのか、楽しみです」(尾﨑教諭)。

 27年度には新校舎も完成する予定だ。地下1階、地上5階建てで、物理、化学、生物の実験室の他、大学レベルの研究が可能な先端ラボも備え、理系教育の深化を支える環境が整う。

 25年度、宗像諭・新校長を迎え、教育は「第2ステージ」へ。「世界市民」として、変化する時代をしなやかに、力強く生き抜くための学びが、ここにある。

2027年4月に完成予定の新校舎のイメージ。広さは現校舎の1.4倍になる予定で、発表や学習のスペースも十分に確保、大学レベルの研究ができるラボも備える
●問い合わせ先
サレジアン国際学園中学校高等学校
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14
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URL:https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/