
田中尚子校長
「骨太な進学校」を掲げ、自ら考え挑戦していく「自律した自己」と、変化に対応できる学力・教養の育成を目指す昭和学院秀英中学校・高等学校。就任から3年度目となる田中尚子校長は、生徒たちが学校内外でさまざまな機会に挑戦し、成長していく姿に手応えを感じている。
「生徒たちには『君たちには資質がある。後押しするから、安心して外の世界に飛び出して』と伝えています。ここ最近は自分が興味を持ったことに、怖がらず挑戦する生徒が増えました」(田中校長)
田中校長は就任以来、同校が実践してきた教育を時代に合わせた形に変革。「グローバル教育」「理系教育」「秀英アカデミア(探究活動など)」の3本柱を中心とした教育に注力してきた。
グローバル教育では、海外研修や海外大学への進学支援を拡充した。2024年度は新たにカリフォルニア州立大イーストベイ校でアントレプレナーシップをテーマにした研修を実施。生徒たちはGoogle、Appleといった企業への訪問や、ビジネスプランを考案するプログラムを通じて、海外ビジネスの最先端に触れた。さらに、24年7月にはニューヨーク州立大オスウィーゴ校、25年度には他の海外2大学と指定校推薦に関する協定を締結。海外大学進学に関心を持つ生徒も増えている。
また、26年度の中学入試では帰国生入試も導入し、帰国生と英語が得意な一般生向けに、放課後の講習を実施する予定だ。
学校外活動や探究を推進
難関大学への合格も増加
同校は、学校外での活動や探究を全面的にバックアップ。高大連携講座や、高校模擬国連など外部の大会・講座への参加、課題探究を「秀英アカデミア」と位置付け、深化させている。
特に、生徒が自ら設定した課題を探究する「秀英課題探究プロジェクト」では、認定されたチームに学校から研究費を支給。24年度は「江戸藩邸の屋敷神」を研究するチームが10万円を獲得し、その歴史や位置付けを分析した。
「答えがない問いに向き合うのが探究。失敗してもいいのです。知らない世界に飛び込む経験をしてほしい」と田中校長。
探究には授業でも力を入れる。25年度からは高2の理系クラスで週2時間、理科と数学の教員による探究授業を展開。実験を多く実施し、その成果発表の機会を設ける。
学校内外でさまざまなことに挑み、学びを深める生徒が増えると同時に、大学合格実績も伸びている。25年春の卒業生は、東大に6人が現役で合格したのをはじめ、旧帝大や東京科学大、一橋大、神戸大といった難関10大学に39人(うち現役37人)が合格した。
学校内外の挑戦を通じて思考を深め、自らの可能性を切り開く昭和学院秀英は、真の学力と行動力を備えた未来のリーダーを着実に育てている。

昭和学院 秀英中学校・高等学校
〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉1-2
TEL:043-272-2481
URL:https://www.showa-shuei.ed.jp/