秀明中学校・高等学校
神原 洋校長

「全人英才教育」の理念の下、学力と人間力の両面でバランスの取れた教育を実践してきた秀明中学校・高等学校。医学部・歯学部への進学率は全国でもトップクラスを誇り、近年は難関国公立大や有名私立大への進学者も着実に増加している。

 その実績を支えているのが、全寮制という学びの仕組みだ。生徒は中学入学と同時に寮生活をスタートし、朝6時半の起床から始まる一日は、規則正しく整えられている。登校前には体操と朝食、放課後は部活動を終えて夕食後、再び校舎に戻って夜9時まで夜間学習に取り組む。指導に当たるのは、日中の授業を担当する教員たちであり、学習のつまずきをその日のうちに解消できる環境が整っている。

「寮生活は単に勉強に集中できる環境というだけではありません。家族の元を離れて共同生活を送る中で、生徒たちは他者を思いやる気持ちや協調性、自律心を自然に育んでいきます。時には友人と衝突することもありますが、それを乗り越える経験が人間的な成長を促します」と神原洋校長は語る。保護者にとっても、子どもの生活全般を安心して学校に任せられることは、大きな魅力となっている。在校生の保護者には共働き家庭も多く、子どもに対するきめ細かな教育と生活支援への信頼は厚い。

 生徒の出身地は北海道から沖縄まで全国に広がる。「多様な地域から集まった仲間との交流も、子どもたちの視野を大きく広げる要素となっています」(神原校長)。高校では通学制も選択できるが、2025年度の高1は4分の1が通学生で、主に自宅が近いという理由が多い。通学生も夜間学習に参加できるため、学習機会の格差はほとんどない。

新校舎での学習がスタート
26年には新食堂も

 英語教育にも定評がある。英検は2級合格まで全員が受験。難関大学を目指す生徒の中には、自ら準1級に挑戦し合格する者もいる。英国人教員と日本人教員によるチームティーチングの授業は、実践的な英語力を養うだけでなく、日常的に英語に親しむ環境づくりにも貢献している。さらに、中2で2週間、高1で3週間、希望者全員が英国研修に参加できる。系列校の施設を活用することで、費用を抑えつつ、語学力と異文化理解の両面で大きな成果を上げている。

 25年春には新校舎の供用が始まり、より快適で先進的な学習環境が整備された。廊下やホールは広々としており、教室は全面ガラス張りで明るく開放的。全教室にプロジェクターが設置され、ICTを活用した授業スタイルが定着しつつある。26年には新しい食堂も完成予定で、寮生活の質がさらに向上する見込みだ。家庭を離れて過ごす年月が、やがて揺るぎない自信となって子どもたちの胸に残る。秀明での時間は、将来を見据える保護者にとっても、かけがえのない選択肢となるに違いない。

2025年3月に完成した中学・高校の新校舎では、真新しい教室での授業が始まっている。Wi-Fiアクセスポイントが随所にあり、全教室がICT教育に対応している
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秀明中学校・高等学校
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