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セカンドショットは危険がいっぱい
ゴルフ場での突然死を防ぐ

監修 吉原 紳(元聖マリアンナ医科大学助教授/ゴルフ医科学研究所代表/日本ゴルフ学会常務理事)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第18回】

実はゴルフは、プレー中の突然死率が最も高いスポーツ。国内の年間死亡者数は200人前後と推計され、うち8割以上は心筋梗塞によるもの。喫煙や脂質異常症からくる血栓傾向があると、ショット前後の心拍数と血圧の急激な上下動が冠動脈を詰まらせる。なかでもセカンドショットが最も突然死が多いタイミングという。

 今日のゴルフのために、連日残業をして仕事を片づけてきたRさん、45歳。1、2番ホールは無難に終え、ひと息ついたが、3番のセカンドショットに向かったとたん、急に胸が苦しくなった──。

 安全と思われがちなゴルフだが、じつはプレー中の突然死率が最も高い危険なスポーツでもある。国内の年間の死亡者数は200人前後と推計されており、うち8割以上は心筋梗塞によるもの。喫煙や脂質異常症からくる血栓傾向(血液どろどろ状態)があると、ショット前後の心拍数と血圧の急激な上下動が引き金となり、心臓に酸素を送る冠動脈が詰まってしまうのだ。ちなみに心筋梗塞を起こしやすい時間帯は午前8~10時。生理的に血栓傾向が高まる時間帯で、2、3番ホールあたりが魔の刻といえる。

 もう一つ、危険含みなのはセカンドショット前後。じつは最も突然死が多いタイミングなのだ。右や左に曲げてしまったストレスに加え、ボール地点まで山を上り、谷に下りたりと、運動量も増える。ただでさえ心拍数と血圧が上がっているのに、アドレスに入れば呼吸を止めて無酸素状態。しかも、ショットの瞬間は心拍数が急上昇する。心臓への負担が軽かろうはずはない。

 そもそも日本のゴルフ人口の中核は35~65歳で、高血圧や糖尿病、動脈硬化が気になる年齢。運動不足や偏った食事の影響もあり、お世辞にも健康体とは言いがたい。残業続きの疲労を引きずってコースに向かうようでは、突然死予備軍といわれても仕方がないのだ。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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