料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから夏に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

そのままおいしい野菜の食べ方Photo: Adobe Stock

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、すいか。

すいかは夏の風物詩。この姿を見ると、幼い頃の夏休みを思い浮かべる人が多いはずです。
おいしいのはやはり切りたてなので、まるごと買うのが正解。食べきれない分は、カットして即冷凍しておきましょう。

含まれる水分と栄養成分は、まさに天然のスポーツドリンク。夏は毎日食べれば最適な熱中症対策になります。

水分が90%を占め、エネルギーは低めですが、ビタミンC、むくみを改善するといわれるカリウムなどをバランスよく含みます。赤いすいかにはリコピン、黄色いすいかにはβ-カロテンが含まれ、どちらも抗酸化作用があるため、がんや生活習慣病予防が期待できます。

そんなすいかのおいしい食べ方を生産者さんに聞いたところ、

「スティックカットにするとおしゃれで食べやすい」

とのことでした。

縦半分に切って上下を落とし、あとは格子状に切ればOK。見慣れないと不思議な感じがしますが、簡単で、手も口も汚れず、食べやすいです。

すいかは冷やしたほうがおいしいので、カットして冷凍するのもおすすめ!
夏のおやつの定番にいかがでしょうか。

ちなみに、種は食べても問題ないそうです。種には抗酸化作用が期待できるリコピンをはじめ、ミネラルやビタミンも含まれ、むしろ実より栄養が豊富。種を食べる地域も多く、ローストしたものも売られているんだとか。

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか? 『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!