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みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

いまや自己PRで「盛る」のは当たり前!?
就活学生に横行する“ウソ”と彼らの顛末

石渡嶺司 [大学ジャーナリスト]
【第2回】 2010年11月22日
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 みなさん、こんにちは。連載タイトルについて、某R天社より先に某就職情報会社関係者から怒られた石渡です(爆笑)。何でも「タイトルそのものに、賛同できない」「悲惨というコンセプトの枠組みの中でコメントなどしたくない」とのこと。いやー、怒られちゃいましたね、てへ(懲りてない)。タイトルを大げさにとらえると、こういう反応になるでしょうね。舞台裏をばらすと、連載前の打ち合わせでは、

 「タイトルですけど、『みんなの就活悲惨日記』でどうでしょう?」
 「いいっすね~。愛称は『ウラ・みんしゅう』とでもしておきますか」

 とまあ、実に安直に決まりました。こういうと、生真面目な方はさらに怒るかな(笑)。言っちゃなんですが、タイトルはしょせん、あおってナンボ。というより、ネタの一種で、それを大真面目に取られるとどうも困ってしまいます。

 良く言えば真面目、悪く言えば視野の狭い方からは我慢ならないタイトルかもしれませんが、中身はクオリティあるものをしっかりと。それが当連載の基本方針です。

 あるいは「就活が悲惨と決め付けるのはおかしい」というご意見かもしれません。その通りですが、就活によって悲惨な思いをする人々がいるのは第1回でご紹介した通りです。悲惨な現実を見ようとしないのはいかがなものでしょうか?

 私はタイトル通り、就活の悲惨な場面、ネガティブな部分も記事にしていきます。同様に就活のポジティブな部分も記事にしていきます。光あるところに闇あり。闇あるところに光あり。私は光も闇もきちんと観察していきます。

 という真面目な前振りになりましたが、今後ともご愛顧のほどを~。

日本一でないのに“日本一”を自称
就活学生に横行する「盛り」

 怒られたからではありませんが、今回は悲惨な話ではなく、少し明るい話を1つ。明るいというか、狂騒曲みたいなものですが。

 就活の取材をしていると、学生から「盛る」というキーワードが出てきます。付言すると読みは「も-る」であって「さか-る」ではありません。

 自己PRなどで、ありもしない情報をPRする。あるいは、現実以上に誇大宣伝をする、これが「盛る」の意味です。

 先日、ある大学で就職講演をしたとき、その好例、というか極端な例が出てきました。

 私は、講演終了後には、参加学生からの質問を受け付けるため、できるだけ会場に残るようにしています。

 その日、最後まで残っていた学生の質問がこれ。

 「ESや面接で盛っておいて、あとでバレたらどうなりますか?」

 バレたら?そこまで聞いてきたのはこの学生が初めてです。バレたらって、具体的にはどういう話にしようとしているの?

 「パークゴルフ大会で日本一になったというネタで行きたいと思っています。パークゴルフはほとんどやりませんが」

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石渡 嶺司 [大学ジャーナリスト]

1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。日用雑貨の営業の派遣社員、編集プロダクションなどを経て2003年に独立。日本全国350校を超える大学を調査、とくに就職活動をめぐって、学生や大学就職課、教職員団体、あるいは高校生向けに積極的な執筆や講演活動を行う。主な著書に『就活のバカヤロー』『最高学府はバカだらけ』(以上、光文社新書)、『ヤバイ就活!』『就活のバカタレ!』(以上、PHP研究所)などがある。


みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司

「第二次就職氷河期」といわれる現在。学生、企業、大学、親など、取り巻く関係者すべてに悲壮感が漂っている。こうした悲壮感が漂うなか、彼らの実態とはどのようなものなのか。その様子を時系列で追いながら、誰が就活を悲惨にしているのか、“犯人”を探る。

「みんなの就活悲惨日記 石渡嶺司」

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