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広州アジア大会で垣間見えた、
北朝鮮選手と中国選手のマナーの“意外な差”

相沢光一 [スポーツライター]
【第131回】 2010年11月30日
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 中国・広州で行われたアジア競技大会が幕を閉じた。

 大会を通じて圧倒的な強さを見せたのが、ホスト国の中国だ。金199、銀119、銅98の計416個ものメダルを獲得した。メダル総数は1577個だから、4分の1以上を中国選手が持っていったことになる。

 メダル数2位が韓国で金76、銀65、銅91の計232個。日本は3位で金48、銀74、銅94の計216に終わった。

 大会前、日本オリンピック委員会(JOC)は「金メダル60個以上」、中国の強さは別格で迫るのは無理にしても、「ライバル韓国を上まわるメダル数2位」という目標を掲げていた。だが、中国には金メダル数で4倍以上もの大差をつけられ韓国にも遅れをとった。目標には遠く及ばなかったわけだ。

 この結果を多くのメディアは「惨敗」と報道した。だが、このメダル数も中国・韓国との差も現状では順当なところではないだろうか。

国のバックアップ体制の差を考えれば
日本の成績はむしろ“上出来”

 まず大差をつけた中国は、人口が日本の10倍以上(約13億5千万人)もいるうえ、国策でスポーツ強化も行っている。これだけ人口がいれば運動能力に秀でた子どもが出現する確率は高くなるし、それを各競技に振り分けて強化すれば、アジア内なら大量にメダルをとっても不思議ではない。

 それをいうなら人口が日本の半分にも満たない韓国(約4800万人)に負けたのはどういうわけだ、と突っ込まれそうだが、韓国はメダルが獲れそうな競技を選び重点的に強化している。その点、日本は競技選択は自由放任。本人や親の意志に委ねられている。また強化もマイナー競技にはほとんど国からのサポートがなく、選手の自助努力に頼っている状態だ。メダル獲得にこだわり、そのための戦略を持って強化している中国・韓国に対し、それがまったくないのが日本。負けるのも仕方がないのだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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