ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「インスタ風トンデモ業務報告」部下に足りない力は何か

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第173回】 2016年10月17日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
あなたの部下は、写真だけで業務報告してきていませんか?

 Instagramのようなアプリの登場で、スマホで写真を撮って共有する文化が広まりました。さらに、周囲でシェアされる機会が増えたためか、写真のクオリティも大幅にアップしています。

 最近では、スマホで撮影した写真や映像がビジネスの現場で業務報告に活用されることも多くなりました。こうした写真などの方が文章による報告書よりも臨場感があって、わかりやすいのは明らかだからです。

 ただ、写真・映像だけに頼った報告は人材育成において、あまりよい結果にはつながらないようです。では、何が問題になっているのでしょうか?

部下からの業務報告書は
「写真」と「これです」のコメントだけ!

 「若手社員に状況報告するように指示したら、添付された写真と簡単なコメントだけがメールで送られてきた。どのように捉えたらいいのだろうか?」

 こう話しながら、頭を抱えているのは中堅化粧品メーカーで営業マネージャーをしているSさん。営業職として、社内ではそれなりに高い評価を得てきた人物です。陳列分析の専門家とも呼ばれ、小まめに取引先をまわり、店舗の陳列状況をメモ。そこから見えてくる課題を分析して、的確な提案をすることで店長の信頼は絶大。大きな注文を続々と獲得して、同期トップクラスでマネージャーに昇進するなど、後輩社員からも憧れの存在でした。

 ところが、管理職になってからの評価はいまひとつ。ここまで過去の成功体験を押し付けることなく、自主性に任せるマネジメントをしていました。この方法で成果が出ればよかったのですが、残念ながら業績は伸び悩み。まさに「名選手、名監督になれず」の典型と社内で揶揄され始めています。担当しているエリアの実績は昨年対比でマイナス。営業部門で下位になるなど低迷しています。ついにSさんの上司である営業部長から、

 「このままではマネージャーから降格してもらうことになりかねない。早々に結果を出すために、マネジメントスタイルを変えてもらいたい」

 との注意・指導を受けてしまいました。

 具体的には、部下の行動を細かく把握するために業務報告を定期的にする流れをつくって、徹底してほしいとのこと。これまで、営業マン時代に上司から褒められることはあっても、叱咤を受けたのは初めて。気持ちを落ち込ませる出来事でした。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
高城幸司氏の共著「新しい管理職のルール」

時代が変ればマネジメントの手法も変わります。では、どのように「戦略」「業務管理」「部下育成」「コンプライアンス」をどうマネジメントに取り入れるのか。新しいマネジメントのルールを教える1冊。1500円(税込)

話題の記事

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

グローバル化や女性の社会進出、上司や部下とのジェネレーションギャップなど、もはや同じ価値観を持った人とだけ仕事をすることは不可能です。そんなギャップのある人たちとの上手な付き合い方・対処法を紹介します。

「イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司」

⇒バックナンバー一覧