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会話もメールも英語は3語で伝わります
【第9回】 2016年10月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
中山裕木子

日本人はwhenやifを使いすぎ!
「3語」でシンプルに伝えよう

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When やIf で始める文は、1つの文の中に主語と動詞が「2セット」登場します。メイン部分の「主語と動詞」と、サブの部分の「主語と動詞」です。

いわゆる「複文」と呼ばれるものです。これを「単文」、つまり主語、動詞、目的語の「3語」で表現する方法があります。

ビジネス英語の最難関、「特許翻訳」のプロフェッショナルであり、最新刊『会話もメールも 英語は3語で伝わります』の著者である中山氏に、その詳細を語ってもらいます。

「3語」でシンプルに伝えよう!

 When やIf で始める文は、1つの文の中に主語と動詞が「2セット」登場します。メイン部分の「主語と動詞」と、サブの部分の「主語と動詞」です。例えば次のような文です。

中山裕木子
(なかやま・ゆきこ)

株式会社ユー・イングリッシュ 代表取締役。公益社団法人日本工業英語協会 専任講師。1997年より企業で技術分野の日英翻訳に従事。2000年、特許事務所で電子・電気、機械の特許明細書の日英翻訳を開始し、テクニカルライティングに出会う。特殊で難解な特許の英語であっても、平易に表現できないかと模索を始める。2001年に工業英検1級取得。首位合格により文部科学大臣賞を受賞。2004年、フリーランス特許翻訳者になる。同時に、公益社団法人日本工業英語協会の専任講師に就任し、企業や大学の理工系研究者に対し、技術英語・特許英語の指導を始める。2014年4月、技術英語を専門とする翻訳と教育の会社、株式会社ユー・イングリッシュ設立。高品質の技術翻訳サービスと技術英語指導サービスの提供により、日本企業や大学における技術系英文の品質向上に尽力する。「伝わる英語を身につける」をモットーに、京都大学、名古屋大学、同志社大学などにて、非常勤講師として、大学生の英語力を日々高めている。著書に『技術系英文ライティング教本』(日本工業英語協会)、『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』(丸善出版)がある

 「質問があったら、聞いてください」
If you have questions, (サブの部分)
you can ask now.(メインの部分)

 この文では、you have(サブの部分)、you ask(メインの部分)の「2セット」の主語と動詞が登場しています。日本語の頭で考えた文をそのまま英語にすると、このような構造になってしまうことが多くあります。

 しかし、この構造は組み立てるのが難しく、仮に正しく組み立てたとしても、メインの主語と動詞に到達するまでに時間がかかります。「3語の英語」を使って、もっとシンプルな文、つまり主語と動詞が1セットだけ登場する「単文」に変えましょう。
※「3語の英語」の詳細記事
―日本人の英語は「長くて、難しい」3語でしっかり伝わりますー

なぜ日本人は
when やif をよく使うのか?

 なぜwhen やif をよく使ってしまうのか。主な理由は2つあります。

 1つは、日本語では「条件」を表す部分を必ず前において表現するということが影響しています。つまり、「条件」を表す部分を文の後半におくことはありません。

 例えば、「聞いてください、質問があったら」と言うことは通常ありません。

 whenやif が増えてしまうもう1つの理由は、日本語では「条件」を表すときには、「条件節」、つまり「~であれば」「~のとき」といった表現を必ず使います。日本語では、「条件節」を使わずに条件を表すことが難しくなっています。

 例えば、「~であれば」という「条件節」を使わずに書いた次の文を見てください。

 「質問は、聞いてください」

 先の「質問があったら、聞いてください」という「条件節」を使った文とはニュアンスが異なります。また、「質問があったら、聞いてください」という文のほうがはるかに自然です。

「3語の英語」に変える方法
(1)メイン節を前に出す

 先の「質問があったら、聞いてください」を表した英語の文、If you have questions, you can ask now. を「3語の英語」で組み立て直してみましょう。

 まず、先に説明していた「メインの部分」と「サブの部分」について、「メインの部分(=言いたいこと)」を前に出してみましょう。

If you have questions, (サブの部分)
you can ask now.(メインの部分)

You can ask now if you have questions.

 文のメインの主語と動詞が前に出ました。しかしこの文では、大切な情報であるquestions が英文の最後にきています。これを前のほうに移動して、「3語の英語」へと整えましょう。

You can ask questions now.

 これで完成です。この文がなぜ「質問があったら」の意味になるのかについては、英語の「冠詞the」の存在が深く関係しています。

 冠詞the は、「すでにそこにあるもの」「コミュニケーションの双方にとってわかっているもの」を指します。したがって、冠詞theを使わずにquestions を表していることにより、「そこにないもの」、つまり「もしあったとしたら」というようなif のニュアンスが出てきます。

 なお、もしもif のニュアンスをもっと出したい、というのであれば、後ろにif 節をつけ加えておいても別にかまいません。次のように表現できます。

You can ask questions now if you have any.

 さて、「3語」にする方法はもう1つあります。

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中山裕木子 (なかやま・ゆきこ)

株式会社ユー・イングリッシュ 代表取締役。公益社団法人日本工業英語協会 専任講師。 1997年より企業で技術分野の日英翻訳に従事。2000年、特許事務所で電子・電気、機械の特許明細書の日英翻訳を開始し、テクニカルライティングに出会う。特殊で難解な特許の英語であっても、平易に表現できないかと模索を始める。2001年に工業英検1 級取得。首位合格により文部科学大臣賞を受賞。
2004年、フリーランス特許翻訳者になる。同時に、公益社団法人日本工業英語協会の専任講師に就任し、企業や大学の理工系研究者に対し、技術英語・特許英語の指導を始める。2014年4 月、技術英語を専門とする翻訳と教育の会社、株式会社ユー・イングリッシュ設立。高品質の技術翻訳サービスと技術英語指導サービスの提供により、日本企業や大学における技術系英文の品質向上に尽力する。
「伝わる英語を身につける」をモットーに、京都大学、名古屋大学、同志社大学などにて、非常勤講師として、大学生の英語力を日々高めている。著書に『技術系英文ライティング教本』(日本工業英語協会)、『外国出願のための特許翻訳英文作成教本』(丸善出版)がある。


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